ちょっと一言

中国タクシー調査団?

11月4日(日)〜11月10日(土)にかけソフトウェア委員会の中国調査団で訪中しました。5日間で13箇所訪問という過密日程のもっぱらの足としてタクシーを使いました。上海も北京も大分地下鉄やバスが整ってきているとはいえ、利用者が非常に多いらしくかなりの台数走っていて重宝しました。今回は中国初心者団員の中国タクシー事情に関する「ちょっと一言」です。 読者には何の参考にもならない【中国タクシー体験レポート】二つと、少しは参考になればとの思いをこめた【中国タクシー調査団?報告】です。

【中国タクシー体験レポートその1−「謝謝?」】
11月4日。中国初めての二人組みで虹橋空港に降り立ちました。中国最初のタクシー体験です。空港のタクシー乗り場はチェック済み。空港出口から迫り来る白タクのお兄さんを軽くかわして、またかわし、次もかわして・・・(って、いったい何人くるんだい!!!)・・・乗り場へ直行。
タクシー乗り場は三重四重の列。列もすごいがタクシーの量もものすごい。どんどんはけてすぐに配車。運転手に行き先をつげる。ホテル名しっかり伝わっている。運転手さんも気がよさそう。少し時間はかかったがホテルについて四十数元。領収書も軽くもらえて中国タクシー楽勝!怖れるに足りず。
「謝謝!」
知っている外国語を使えるこの心地よさ。スーパースマイルで感謝を伝える。
・・・と、この上機嫌に雲がかかったのは先発組みの料金を聞いたときです。ホテルまで二十数元って・・・倍じゃん。
えっ!これは何?「謝謝!」言い損?しかもスーパースマイルで。
「遠回りして代金かせいでも感謝してるよ。日本人ちょろいちょろいあるよ!」ってこと?
先発組からはぼったくられ呼ばわりされるし・・・。
しかしながら、あの運転手の人相からして信じられそうな人です。先発組とは通行時間帯が異なります。渋滞でやむなく最善のルート選択をしたと私は今でも信じています。
・・・でも「謝謝!」は「謝謝?」くらいに言っておけばよかった。

【中国タクシー体験レポートその2−「携帯電話は何?」】
上海タクシー。がんがんとばします。狭いところにがんがん割り込みます。そんなに急いで大丈夫かよぉ。とのアグレッシブ運転にも慣れてきて、これぞ上海タクシーのダイゴミダイゴミと楽しめ始めた頃のこと。
“ガツッ ガリガリ”っと、割り込む一般者のサイドミラーがタクシーに接触。
(うわぁやったよ。気にせずつっぱしるんだろうな・・・と思いきや。)
片側三車線ある道のど真ん中で車止めて喧々諤々。口論はじめちゃいました。
(話するにもどっかに寄せるとか・・・。)
なにやら、「何考えてるんだ!どうしてくれる!」「悪い悪い!でもたいしたことないじゃん。」みたいな会話を長々としています。
(たいした傷ついてなささそうだし、いいじゃん。もともとぼろいし。早く行ってよ。あっちのおっさんも金もっていそうだし、少しつかませて収拾つけるとか・・・。とか思いながら見ていると、)
タクシーの運転手、ぶつけた車の前に仁王立ちしながら、携帯でどこかに電話しだします。
(えっ誰呼ぶの?これから検分?勘弁してよ。訪問先に遅れちゃうよ。)
しばらくしたら、車に戻ってきました。
(車内で待つのかい)
きゅるるるるる、エンジンかけた。
(えっ!何?エアコンないし、何?出発?何がどう解決したの?電話は?ポーズかい?)
そのまま出発し、何事もなかったかのように目的地に到着しました。
携帯電話は何だったの?

【中国タクシー調査団?報告】

  1. 安い!速い!うまい?
  2. 運転手さん★3つです!
  3. 中国式メータ操作
  4. 簡体字必須
  5. 上海→→→→北京→→東京
  1. 安い!速い!うまい?
    とにかく安い。初乗り200円弱。1Kmごとの加算も20円弱。結構走ったと思っても1000円を超えることはまずない。…地下鉄30円の現地人の感覚からすると高いのかもしれませんが、初乗り700円を越そうかという日本からするととてもありがたい価格です。
    そして速い!うまい!なぜそんなに急ぐのか?と問いかけたくなる程超アグレッシブにとばしまくる。隙間があれば入り込む。前に入り込もうとする一般車はうまいぐあいに阻止する。中国の公道ではセナ/プロスト/シューマッハにも負けないゼばりの方がほとんどでした。
  2. 運転手★3つです!
    運転手の登録ナンバーが助手席の前に提示してあります。そのナンバーの下に★マークがあったりなかったり、一つあったり三つあったりします。タクシー会社と関係なしについています。
    これ、運転手さんのランクだそうです。★が多いほどよい運転手ということです。★がないのは始めて間もない人か質のよろしくない運転手です。★は経験年数、クレームや事故などにより格付けされ、外国語の会話力なども格付けの要素になっているそうです。★の最高は5つですが、4つ★5つ★に会うことはめったにないそうで、今回の訪問中も最高は3つ★でした。
  3. 中国式メータ操作
    運転を開始するとメータを倒し目的地に到着するとメータを止めるのは日本と同じです。このタイミングが利用者として好感度大でした。どこのタクシーも走り出して一呼吸おいてからメータを倒します。停車する大分前にメータを止めます。停車の30メーター位手前でメータを止めていたタクシーもありました。なんか中国っていうと何事も取れるところからがつがつと取り捲るだろうというイメージ(あくまで個人的なものです)だったので心地よい驚きでした。
  4. 簡体字必須
    漢字は東アジア共通言語!ではありませんでした。行き先提示には簡体字の提示が必須です。
  5. 上海→→→→北京→→東京
    さきに超アグレッシブな走りの印象を伝えましたが、この印象は上海のタクシーで形成されました。上海に比べたら北京はとても穏やかな運転で安心できました。東京には及びませんが、大阪より穏やかかもしれません。

ソフトウェア委員会(F.E)

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