ちょっと一言

「焼き物のある生活を楽しみませんか?」7月号知財管理編集後記より

 暑さが本格的になってきて、ビールのおいしい季節ですが、みなさんにはこだわりの「器」がありますか?
私が愛用しているのは、陶器のビアジョッキです。 内側が素焼きになっているせいか、おいしい泡が楽しめる気がしています。  

 食生活の多様化・欧米化で和食器である焼き物は、出番が少なくなるのかと思いきや、伝統を守りつつ変化を
遂げ、時代に対応しているようです。 前述した陶器のビアカップも備前焼や萩焼など色々な種類が発売されていますしちょっと変わったところでは陶器のコーヒードリッパーなんてものも売られています。また、新しい用途が提案できれば売れやすくなるようです。 先日、萩焼の湯ざましに、「ドレッシング入れにおススメ!」とのポップがついているだけ
なのに、多くの人が足を止め手を伸ばしていました。

 食器以外に目を向けると、旅館や和食店で焼き物を活用した、おしゃれな洗面ボウルを見かけたことはありませんか?備前焼や信楽焼などさまざまな種類が売り出されており、豪華列車「ななつ星」にも有田焼の洗面ボウルが採用
されているようですよ。 革新的な技術だけでなく、ちょっとした発想や工夫が大きな成果を生むのは、どの分野でも
同じですね。

 せっかく焼き物を買うならご当地でと思いますが、旅先で気軽に購入するには少し値が張るし、重さもネックになりますよね。 また、現地では気に入ったのに、自宅で開けたらイメージが違ったなんてこともありますよね。
私はとりあえず、箸置きを買ってみるようにしています。 値段が手ごろというだけでなく、小さくてもそれぞれの産地の特徴はしっかりあるので、手持ちの器との相性を確認するのに役立ちます。 また、使い勝手の良い小皿が見つかればそれもおすすめです。 小皿なら、少しくらい他の器とイメージが違っていてもかえって楽しめるものです。 私にとっては、それらの「自分へのお土産」を眺めながら、「次はこんな感じのものを買おう」「次はここに行ってみようか」、
「あれはもう一度食べに行かなきゃ!」と考えるのが、一番の楽しみです。

 みなさんも「自分へのお土産」に焼き物はいかがですか?

(Y.Y.)

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