ちょっと一言

「めだかの学校」知財管理8月号編集後記より

 昨年の夏、暑い日が続いていたため何か涼しげなものはないかと探していたところ、近所で「メダカ譲ります」という張り紙を見つけました。 早速、バケツ片手にそのお宅に行き、10匹ほど譲ってもらいました。

 メダカは、つぶらな瞳の小さな淡水魚で、童謡「めだかの学校」でも歌われているように、かつては川や水田など日本全域で数多く生息していたそうです。 しかし、近年は水環境の悪化や農村環境の変化などの影響もあり、全国的に激減しているそうです。そのため環境省では、メダカをレッドリスト(日本の絶滅のおそれの ある野生生物のリスト)の絶滅危惧種粁爐忙慊蠅靴討い泙后

 近所の方から譲ってもらえるような魚がなぜ絶滅危惧種?と思いましたが、交雑(遺伝子撹乱)の恐れがあるためだからだそうです。メダカは、地域によって異なる 遺伝子集団を形成しているそうです。もしも、異なる地域に生息するメダカを放流してしまうと、本来その土地に生息していたメダカと交雑して、何万年もかけて形成された 地域ごとの遺伝的多様性が破壊されてしまう恐れがあるそうです。育てられなくなったからといって川に放流するという行為は、環境破壊につながるので気をつけなければ なりません。

 そんなメダカですが、実際に飼ってみると、とても丈夫で飼いやすい魚です。我が家では屋内の水槽で、週1回程度の水替えとエサやりをしている程度(水の清浄度維持や見た目の良さのためにも水草はあったほうが良いです)ですが、とても元気です。水槽で空気をブクブクさせるエアレーションなどの器具も必要ありません。なお、冬場は 水温が下がるため、メダカは冬眠状態になるそうです。そのため、バケツに砂と水を入れて、えさも与えずに3ヶ月ほど屋外に放置していたのですが、全匹が無事に冬を 越すことができました。

 我が家のメダカは、今年の夏も水槽の中を涼しげに泳ぎ回っています。そんな姿を見ていると、夏バテ気味の気持ちもなんとなく落ち着くような気がします。 なかなか良いものですよ。

(A.N.)

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