ちょっと一言

Intelligenceとは何か

 我々ビジネスマンの場合、Intelligenceというと「business intelligence」を対象にすることになりますが、その意味を辞書に訊いてみると、
「The aggregation, storage, analysis, and reporting of data for the purpose of informing business decision makers」と出てきます。

たしかにそうなのでしょうが、ワタクシは、知的財産部門の場合、この定義よりも少し進んで『「参謀」の役割がIntelligenceである』と考えています。

「参謀」は、日露戦争の秋山真之、豊臣秀吉時代の黒田官兵衛、竹中半兵衛であります。

知的財産部門は、客観的情報に触れる機会が多いし、社内にしがらみがないので、比較的冷静な判断ができます(逆に、絶対に偉くはなれません)。なので、自分自身、わが社の参謀『秋山真之』になれるのはないかと思っていましたし、現在もそれを追い求めています。

『Intelligence』を日本の辞書でひくと、下の図のような答えが出てきます。

なんだか、だんだんと『哲学的』になってきましたね。

自分自身では、△里曚Δ鮟纏襪靴討い泙后8什漾▲錺織シは、特許情報をもとに、他社の研究戦略を解析していますが、まさに「諜報活動」をやっているのではないかと思っています。 ただし、国家の諜報活動は、危険を伴いますし、少ない情報で判断しなければなりませんが、知財情報は、 少しのお金をだせば、多量の情報を得ることができます。そこが大きく違います。

でも、「諜報活動」を行うには、情報の選択が大事ですし、情報を理解する能力が必要です。また、情報から何かを感じ取る「感性」が必要です。

こうした「能力」や「感性」は、一朝一夕に身につくことはありません。伝えられるものでもありません。自分自身が創意工夫することで獲得できるものであり、先輩や友人との会話や仕事ぶりを見て、自分で獲得するものです。 優れた先輩について、「能力」や「感性」を身につける人もいますが、一方で、まったく身につかない人もいます。学ぶ人にやる気と感性がなければ身につかないものなのです。 『Intelligence』は『暗黙知』のひとつだと思います。

情報を加工するアナリストは、NHKの『キッチンが走る』に出てくるシェフの能力に似ていますが、シェフの能力は、完璧に「暗黙知」です。『この人に材料を渡すと、すばらしい創作的な結果が出てくる』という『能力』です。誰も持っていない「暗黙知」が創作活動を可能にし、付加価値の高い仕事を作ると思います。

『Intelligence』を身に着けた人は『強い人間』になることができます。『自由に仕事ができる』ようになると思います。

(M.S.)

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