ちょっと一言

友達付き合い

 たまたま近隣諸国からやってきた従業員と友達付き合いをすることになった。

  A君は韓国に一人娘(小学生)と妻を残して日本へ単身赴任、B君は中国人で一人娘(高校生)と妻と一緒に日本で社宅暮らしである。二人とも40半ばで日本語堪能である。

 この二人とひょんなことから教育の話になった。A君の一人娘は小学6年生、なかなか優秀で今まではクラスの2、3番に甘んじていたが、今春めでたく1番になったとのこと。そのお祝いにA君の妻はクラスの全員にハンバーガーをくばったという自慢話を聞くことに。
 えっ。ちょっと待った。そんなことを日本ですれば、当てつけか皮肉にとられ、子供がクラスでいじめに遭うかもしれないので、普通はやらないし、聞いたことも無いと言うとB君が「中国でも1番の子の家がクラスでお菓子をくばりますよ。」と言うので「えー っ」と絶句。
 なんと3人の中で仲間はずれは「私」だったのだ。日本の常識は時と場合によって通用しないことを身近なところで知る羽目に・・。
 また、B君は高校生の娘さんに塾を探しているという。今は日本語学校に通っていて将来日本の大学へ進学させたいらしい。なぜ、日本の大学へ?B君曰く、中国は競争が激しく、良い大学で良い成績でなければ就職もかなり難しいとのこと。なにかおかしい。日本の大学に入学すれば勝手にステータスがつくと勘違いしているのじゃな いかと思ってしまう。
 「時々、話がうまくかみ合わないなあ」と思いながらもこの二人と笑顔でお付き合いしている「私」はカルチャーショックを受けやすいチョー平均的日本人に違いないと自己診断。

 生まれも育ちも違うのだから常識や考えに多少?の違いがあるのは当たり前。それこそが個性なのだと割り切ってしまうのが良いのだろう。肩肘張らず、同じ目線で、 カルチャーショックもお互い様と思えば、これからも面白い友達付き合いが期待できるというものだ。

Take it easy!(気楽にやろう!)

(K.H)

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