ちょっと一言
「住めば都」６月号編集後記より
「住めば都」という言葉がありますが，皆さんのお住まいの土地は「都」ですか？ 就職にともなって移り住んだ栃木県は，当時の私にとって，誰ひとりとして知り合いのいない，縁もゆかりもない土地でした。でも年月が流れ，今ではすっかり「都」です。そのように思うようになった 理由はたくさんありますが，大きな理由が３つあります。- ここで家族を授かりました。
栃木県に移り住んで数年後，ここで妻と知り合いました。妻は先祖代々ここで生まれ育った根っからの地元民です。妻にローカルな穴場を案内してもらうたびに，ここが好きになってきました。
さらに数年たち，ここで子供達も授かりました。「よそ者」の私も，妻や子供達を通じて，ここでのつながりが深くなりました。 - 奥日光の豊かな自然に，はまりました。
栃木県には，世界的に有名な日光東照宮があります。日光東照宮の歴史を感じるエリアを通り過ぎ，いろは坂を登ると，そこには奥日光と呼ばれている自然豊かなエリアが広がっています。華厳の滝， 男体山，中禅寺湖，戦場ヶ原などが有名ですが，他にもたくさんの魅力的な山，川，湖，滝，湿原，温泉…，奥日光ならではの花，鳥，虫…，春夏秋冬の移り変わり…。
奥日光を隅々まで熟知しているネイチャーガイドさん達に，いつも新たな魅力を教えていただいています。ガイドさん達の日々の地道な活動に感謝しています。 - プロのバスケチームに，はまりました。
栃木県には地域を挙げて応援しているプロのバスケットボールチームがあります。私はバスケのプレー経験は一切無いのですが，著名な選手の名前に釣られて，ある日ためしに試合を見に行き， まんまとはまってしまいました。地域では試合以外でも選手達と直接触れ合う機会がしばしばあり，選手ひとりひとりを身近に感じるようになってきました。気が付くと，私も試合開始前のお約束 「県民の歌」を会場全体に通るくらいに大声で歌い，選手達の気迫あるプレーに熱を込めて応援するようになっていました。
私が栃木県を「都」と思うようになった理由は「ここでの人々とのつながり」です。 皆さんのお住まいの土地は「都」ですか？
中禅寺湖
全景
戦場ヶ原
華厳の滝
（S．Y．）
