ちょっと一言

「短冊の裏側」7月号編集後記より

 七夕の季節がやってきました。皆様は短冊にお願いごとを書いて笹の葉に飾りますか?
 娘が通っている保育園では,七夕が近くなると,短冊を渡されお願いごとを書くようにと,宿題が出ます。0歳・1歳の ときは意思疎通も難しかったので娘のお願いというよりは母の娘に対するお願いを代筆してきました。
 昨年の七夕の時期は娘も成長し自分の言葉で意思を伝えられるようになったので,娘の気持ちをしっかり代筆しました。 確か「プリキュアみたいになれますように」だったかな。意思疎通が出来るようになってお願いごとまで言えるようになったことは親としては感慨深く,とても嬉しかったのを覚えております。

 しかし,娘が産まれてからの2年間,母のお願いごとを短冊に書いていたので,なんだか物足りなく寂しく感じてしまいました。そんな私は短冊の裏に母としてのお願いごとを書くことにしたのです。お願いごとというよりは娘に対するお約束です。色々考えた結果,「娘のことをいっぱいハグできますように」にしました。このお願いをきっかけに,1日2回以上娘を抱きしめる“ハグ運動”が始まりました。

 ハグ運動の効果は絶大でした。娘にとってどのような効果があったのかは分かりませんが,私が仕事や家事で感じたストレスを吹き飛ばしてくれたのは間違いありません。

 ハグの効果について調べてみると,分かったことが,人への信頼や愛情を感じるオキシトシンというホルモンが分泌されるということ。「幸せホルモン」「恋愛ホルモン」「抱擁ホルモン」「信頼ホルモン」「絆ホルモン」「思いやりホルモン」「癒しホルモン」など,数々の異名をもつオキシトシンですが,我が家にとっては「ニコニコ連鎖ホルモン」でした。抱きしめられた娘もニコニコになるし,抱きしめている私もニコニコになる。そしてその様子を見ている夫もニコニコになる。本当にいい習慣だと思います。七夕きっかけのお約束ごとでしたが,これからも続けていきたいと思います。いつまで娘がハグさせてくれるかは分かりませんけれど…。
 ぜひ,皆様もハグ運動をしてみてくださいね。

 さて,今年の七夕の娘とのお約束は何にしようかな。「ちょっと待って,あとでね,を言わないママでいられますように」かな。

(A.Y.)    

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