ちょっと一言

「新しい生活スタイル」11月号編集後記より

 テレワークの働き方が浸透してきました。この新しい働き方のスタイル・リズムは,人だけではなく,ペットの生活にも影響を与えているようです。
 我が家にはシニアの小型,大型の2匹の犬達がいますが,テレワーク当初は,いつも以上に犬達に触れ合うことができ,精神的にもリラックスして仕事ができていました。
 テレワーク中心の働き方になると生活リズムが変化した方もいるかと思いますが,我が家の場合はまったく変わっていません。毎朝決まった時間になると犬達が起こしに来て,食事と散歩を要求してくるからです。本当に犬の体内時計の正確さには驚かされます。シニアの犬達は,歩くペースも遅くなり,散歩の距離も短くなりましたが,この散歩は季節の移り変わりを日々肌で実感できる大事な時間となっています。
 一方,生活スタイルで変わったことと言えば,私が常に家にいるということで,テレワーク当初は犬達が今日も家にいるの?と目を輝かせて遊んでほしい素振りをみせていました。しかし今では少し離れた場所でずっと寝ていて,犬達もテレワークの生活スタイルにようやく馴染んできました。
 犬の睡眠時間は12時間から14時間ぐらいと言われており,出勤していた時は,多くの時間,寝て留守番をしていたと思います。テレワーク時の犬との接し方として,睡眠の妨げでストレスをあたえないよう,人間もペットも程よい距離感が必要なのだと実感しています。
 動物行動医学から見ると,テレワークの間,一日中ずっと犬に構っていると,テレワークが終わったときに犬は欲求不満を抱えることになるそうです。そのため,自宅にいる間は犬と充実した時間を持つ一方で,犬から離れる時間を作ることが鍵だそうです。
 この新しい働き方のスタイルにおいても,飼い主もペットも健やかな生活になりますように。これからも犬達に元気でいて欲しいと切に願うばかりです。

(T.K.)

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