ちょっと一言

「日々の生活」6月号編集後記より

 コロナウイルスの影響で,行動範囲が狭くなることが続いてしまっていますが,日常の些細な出来事の中にも,小さな発見があるものだなと感じています。
 保育園に通う娘は,花や実,葉など自然物を集めるのが大好きで,宝物のように扱っています。先日は通りかかった農家で綿花を頂きました。綿を取り出しながら,洋服の材料であることを教えていると,綿の中に緑色の固い種がたくさんあることを発見。綿花の種は初めて見ましたが,時期が来たら植えて育ててみようと話しています。ある時は,羽根の葉っぱと言いながら一生懸命拾っていたものは,落ち葉に実のついた見慣れないもの。図鑑で調べてみると,カエデの種でした。風に乗って飛ぶための形だそうで,目の高さから落としてみたら,クルクルと回りながらフワーっと紙飛行機のように落ちてゆき,面白くて何度も繰り返してしまいました。

 昨年の夏は,セミを捕まえて虫かごに入れて観察。餌を調べてみるとティッシュに砂糖水をしみこませるとよいとのこと。早速試してみると,セミが寄ってきて口からストロー状のものが出てきました! 小さいころから身近な蝉ですが,口の構造までしっかり見たことはありませんでした。普段木の樹液を吸うために,長いストローを持っているのですね。

 現在縄跳びがブームの娘。親も一緒に跳んでみたくなり,お店へ買いに行くと,私が小さい時には見たことのなかった,高速回転が可能で簡単に高度な技ができるという縄跳びが売られているのを発見。職業柄,どのような特許があるのかなあなどと思いつつ,早速購入。小さな玉が回転する部分に入っていて摩擦を減らす仕組みになっているそうで,二重飛びなど上手に跳べるような気がしますが,気がしただけ。長年の運動不足で鈍った体では理想通りにはいかず,少々悔しくなり,週末のよい運動にと練習しています。
 日々の生活を子供の笑顔を見ながら暮らせることに感謝し,世界中の子供たちが心穏やかに過ごす時間を持つことができることを願っています。

  • 綿の種(左)とアサガオの種(右)
  • 綿の種を蒔いたところ芽が出てきました

(N.T.)

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