ちょっと一言

「ハイブリッドカーについて思うこと」7月号編集後記より

 私は,とある地方都市在住で,通勤,日常生活において自動車が欠かせない環境で生活しています。2016年からハイブリッドカー(コンパクトタイプ)を運転しており,6年経った今でも燃費の良さに驚かされています。6年間で5〜6万kmほど運転しましたが,電池の劣化を感じることはありません。ガソリンは1回で35リットル程度給油し,冷暖房を過度に使用しなければ900km程度走行が可能です。冷房が欠かせないこれからの夏のシーズンにおいても700km程度は走行できますので,暑い日も快適な通勤ができます。それ以前は,同クラスのガソリン車に乗っており,走行距離は400km程度でしたから,2倍以上の燃費となりました。ガソリンスタンドに行く手間も省け,満足度が高いです。2022年に入り,コロナ禍からの経済回復,エネルギー政策の転換,地政学的状況の変化等によってガソリン価格が高騰しましたが,ハイブリッド車のおかげでその悪影響を軽減できています。

 一消費者としては日本メーカーが強みを有するハイブリッドカーはとても良い製品だと思っています。ガソリンスタンドという既存のインフラを生かしつつ(利用が減って維持できるのかについて議論はあると思いますが),電気自動車よりも電池が小さくできることでそれに要する資源(レアメタル)の節約ができるからです。現在の世界における環境政策では,ハイブリッドカーはそれに適合するものではないという流れになっており,少し残念にも思います。

 このハイブリッドカーの例も含め,日本はもっと国際的なルール作りに積極的な参加をという声もありますが,日本はルール作りというよりも決められたルールの中でそこから逸脱しないように上手に立ち回る方が得意なのではと個人的には思います。中世までは中華秩序,近代以降は欧米主導の世界の中で生き抜いてきた日本・日本人の性質を急に変えるのは難しいという保守的な見方をしています。さて,日本がルール作りをできるのか否か,すべきか否かはわかりませんが,電気自動車でも,燃料電池車でも,それ以外でも数年後に乗用車を変える際には,よりよい製品が選べる環境であることを期待しています。

  • 6年以上経過したマイカー
  • 夏の航続距離

(T.K.)

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