役員談話室

リーマンショックを乗り越えて ・・・西日本地域での会員活動支援策への取り組み・・・

2010年10月21日

このコーナーは、中山(専務理事)と岡崎(関西事務所長)の掛け合いで進めさせていただきます。

中山専務理事(以下、N)“岡崎さん、表題の西日本というキーワードからは、九州新幹線を思い浮かべるのですが。”

岡崎関西事務所長(以下、O)“2011年3月12日に九州新幹線が全線開通となり新大阪―鹿児島中央が4時間前後で結ばれます。これを短く感じるか長く感じるかは、頻度×目的に因るように思えます。例えば、1回の旅行であれば短く感じることでしょう。”

N “鹿児島直通ということは、岡山、広島、福岡は、素通り圏内になるのですか。”

O “いやいや、中山さん、そうとは言えません。中国、四国、九州には当協会の会員さんが47社いらっしゃるので、ビジネス・知財という観点では素通りできないでしょう。”

N “9月30日に開催された広島講演の経緯・準備をお聞きしたいですね。”

O “リーマンショックの後遺症は、今もなおJIPA会員の知財活動に少なからず影響しております。特に地域会員にとっては、東京/大阪でのJIPA活動への参加は予算や時間の制約により、頻度を乗ずれば益々困難を伴うことでしょう。一方、地域会員は、地域での知財活動の活性化に向けてJIPAのトリガーを待ち望んでおられます。これに応えるため、今年度のJIPA活動方針の一環として、西日本地域の会員を対象とする特別講演会・意見交換会を広島で初めて開催いたしました。”

N “リーマンショックは、たとえが悪いのですが、企業の足を奪った。企業で実施されている交通費規制を含む経費削減が、会員が東京あるいは大阪に出向き情報を得る機会を減じたわけで、それならと、協会が広島地区に動いたわけですね。岡崎さん。”

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  • O “そうです。この地域会員支援策は、萩原前理事長の申し送り事項を受けて、守屋現理事長が本年度の活動方針に組み入れたものです。そして、マツダ蠅琉惰I長、ジェイ・エム・エス蠅量室長、中国電力蠅量G宿長並びにこの幹事役三社の方々の地域活性化への期待と熱意が原動力となり実現化した次第です。三社の方々と連携してアンケートによるフィジビリティスタディを実施、講演の運びになりましたら知財部員、技術者の方々の派遣にご協力をいただきました。”

    N  ”私も懇親会の席で、福岡の安川電機さんも5人もの方々が広島にお見えになったと聞きました。また、会場も立派でしたね。二階席がある広々とした講演会場でした。”

O  “そうなんです中山さん。中国電力さんのお計らいで収容人数400名という広々とした会場をお借りできました。グループディスカッション用のテーブルを最初から悠々と設営できました。有料でない講演会やセミナーにお貸しされているとのことでした。本会の運営費コストに大きく寄与しました。篤く御礼申し上げます。”

N “特別講演も好評でしたよね、岡崎さん”

O “特別講演会の講演者のパナソニック電工の横山部長は、実は熱による体調不良でしたが、同社の知財改革を熱っぽく語られ参加者にとって、とても印象深い内容であったと思います。熱を押してのご講演、横山様には篤く感謝申し上げます。“

N “参加者の皆さんの反応はいかがでしたか。”

O “一部に高尚過ぎるとの声もありましたが、刺激的で変革の重要性が理解でき、自社の改革の動機を得ることができたなど、多くの感心が寄せられました。"

N 話す方も熱い思い、聴く方も熱い思い、このぶつかりが講演に対する質疑応答に現れていたと、私も感じました。懇親会での中国電力味能部長の締めの挨拶でも、横山さんのお知恵を拝借してみたいとのご発言がありましたね。ところで、特別講演だけで終わらない運営が、もう一つのミソでしたよね、岡崎さん。”

O  “そうです。第二部のグループディスカッションは、初対面の方々によるぶっつけ本番でした。少々心配でしたが、いざ始まると議論に集中され、どのグループも盛況であり、ほっとしています。業界、キャリア、会社のスタンスがそれぞれ違うため、話の噛み合わない部分も若干あったようですが、総じて好評でした。他流試合が始めての方もいらっしゃったようですが、さすがに皆さん、それぞれの経験をお話いただき、これもまた熱のこもったものでした。”

N “参加された方のアンケート結果はいかがでした、岡崎さん。”

O “そうですね、アンケートでは、地元知財同士で連帯感がもてる、継続して地域の知財への取り組みを活性化させたい、地域開催がより発展していくことを期待する、この様な機会により地域でも生の情報が得られるなど、地域開催の継続性への大きな期待が寄せられました。また、開催条件として参加者数の少ないことが問題になるならば、他団体とのコラボレーションも考えて欲しいとの要望もありました。”

N “初めての取り組みでしたが、取り組んでよかったという感想ですか”

O “今回の開催を通じて、地域会員間を結ぶJIPAの横串機能が望まれており、会員交流による活きた情報交換、他流試合による人材育成、地域での人脈形成の機会を造ることの重要性を再認識した次第です。引き続き地域支援のあり方を熟考していきたいと思っています。中山さんも感想があるのでは。”

N “懇談会の席では、皆さん、協議会まで発展させたいという意気込みでした。今後とも岡崎さんを軸としたバックアップをしていきたいものですね。また、岡崎さんからも紹介されていますが、参加されている方々から寄せられた、「限られた地域で知財活動であるので会員だけでクローズすると人数的にも限られる。地域活性化のためには、他の外団体とのコラボも必要だ、何とか道を開いて欲しい」との声が頭に残っています。これだけ大きくなった知財協です、会員によるという機軸は変えないにしても、会員onlyへの知財普及・向上活動であっていいのかという課題に取り組む必要があるかなと思います。「世界から期待され世界をリードするJIPA」というスローガンの実践の意味でも。”

O  “最後に蛇足ですが、2010年度の知的財産推進計画に「標準化」が掲げられておりますが、広島に赴くたびに開拓する広島焼の名店は、各店ともにメニュー、レシピ、具材、作り方、そして味も「標準化」されているように感じております。長い歴史を経て標準化に至り広島の名物として地域に根付いているように思えますが、恐らく地元の通には異論があることでしょう。”

N “ようやく広島焼きの話になりましたね。テレビドラマの「てっぱん」は尾道焼きのようですが、講演会場へ入る前に広島焼き(牡蠣のトッピング)をいただきました。牡蠣とソースのコラボが絶妙でした。今でも忘れられません。 また、原爆記念館に立ちよらせていただきました。写真や展示品を拝見し、大変な出来事であったことを痛感すると共に、今受けている生を意識して生活しなければと感じました。”

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中山 喬志(日本知的財産協会 専務理事)& 岡崎 秀正(日本知的財産協会 関西事務所長)

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