役員談話室

JIPA知的財産フォーラム関西の初回開催を振り返って

2011年1月25日

今年度のJIPA活動方針に基づき、関西地域の会員活動の活性化を目的として関西で始めて開催した「JIPA知的財産フォーラム関西」を振り返って、関係者および参加者それぞれのお立場の方々をざっくばらんにインタビューいたしました。
その結果、それぞれのインタビューに対しまして、次のような感想・意見・提言を頂戴いたしました。
多種多様なものが寄せられ今後に繋がる良きアドバイスとなりました。


Q1.実行委員長のおつとめお疲れ様でした。第一部のグループディスカッションには若手・ベテラン、男女、正会員・賛助会員の精鋭88名が参加され大いに盛り上がりました。実行委員長からみて全体の感想は如何でしょうか。

A1.(内藤実行委員長)

 初めての知的財産フォーラム!この関西の地で開催し、若手からベテランまで現場の皆様の熱心な議論で盛り上げていただき、盛況の内に終えることが出来たことを、正直、凄く嬉しく思います。私自身、若手の時代から、知財協会で、随分と育てていただいた意識が強く、常々、業界には恩返ししたいと考えていましたので、今回、委員長としての役割を果たせたことは、本当に嬉しい限りです。現場の皆様のイキイキとしたお顔を当日、拝見するにつけ、本当に開催してよかったと思います。
 現場の方々がイキイキすることは会社の元気につながり、それは業界全体を活気づけることになり、それがまた現場の人達を勇気付ける、こういうしくみが、とりわけ「人」を大切にする知財の分野では常日頃から、私は大切だと信じています。世界をリードする知財パーソンも、そんな中でどんどんと生まれてくるといいなあ、そんなことを思いながら、楽しい時間を過ごさせていただきました。どうも、みなさん、ありがとうございました。感謝です!

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Q2.会の流れは時間通りに運びました。総合司会の立場から大阪らしさを醸し出すためどのような工夫をなれましたでしょうか。

A2.(奥村常務理事)

 専門家によると共通語では人の気持ちを伝えられず、方言の方がその機能が高いと聞いておりましたので、私は生粋の大阪人ではないのですが、関西方面の言葉の地方出身ですので、その地のままの言葉で進行しました。最も気をつけた点は、コーディネーターを含めたグループディスカッションの参加者がリラックスして、気取らず思いの丈を披露し、議論できるような雰囲気を作ろうと思っておりました。ディスカッションの時間では私もオブイザーバーに混じっていろんなテーブルを拝見、拝聴させていただきました。中には遠慮や緊張で硬くなっている人も見られましたが、概ね議論は活発にされていたと喜んでおります。また、時間はコーディネーターの方々が非常にうまい進行をしてくれましたので、きちんと時間内に収まりました。活発に言いたいことをぶつけ合うのですが、後腐れがないというのが大阪らしさかもしれません。

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Q3.関西初のグループディスカッションでは、コーディネーターの皆様方が非常に大きな機能を果たされました。10名のコーディネーターを代表して、K6グループをご担当して感じましたことをご披露いただけますでしょうか。

A3.(大森コーディネーター)

 K6グループのテーマは、「発明者と知財パーソンが、ともに輝く知財活動とは」と、何となくかっこいいテーマ名とし、主に、発明者(部門)と知財担当者(部門)とをつなぐ社内の仕組みづくりについて話し合いました。
 いやあ…、楽しかったですねえ。皆さん、初対面なわけですから、最初は緊張されていたのか、言葉少なかったのですが、話題をふっていったら、どんどん対話が進んでいって、時間が足りなくなってしまいました。やはり、皆さん、悩みを抱えておられるんですよね。
 それで…、「また集まろうよ。“新年会”ということで!」となり、1月末の金曜日に集まることになったんです。そこには、K7グループの方も数名参加して下さるんですよ(笑)。
 これも、関西ならではの「ノリ」ですかね。
 私自身、JIPAを通じて多くの財産(仲間)を得ました。今も、10年以上前に一緒に委員会活動をしていた仲間と呑み歩いてます。会社では相談しにくいことも、その仲間には相談できたりするんですよね。
 今の若い人達にも、今回の“フォーラム関西”のような「筋書きのない交流会」を通じて、一生付き合える仲間をつくっていってほしいものです。

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Q4.このフォーラム関西の目的として会員相互の交流を掲げており、第二部では交流懇親会を開催いたしました。その途中では、テーブルマジックとJIPAクイズアワーが披露され、会場は大いに盛り上がりました。後者の発案から実演までご担当頂いた立場から、ご感想をお聞かせください。

A4.(長谷川(治)常務理事)

 何しろ、今回の企画はタイトルからして「あなたが作る筋書きのない交流会」とやってみないと分からない部分を秘めた、楽しみもあり不安もあるものでした。懇親会もただの立食パーティ―では面白くないっていうことで、余興を組み込んだり、大阪らしいタコ焼の露店を出したり工夫を加えたのが良かったのか、第一部の熱気を継続した形で懇親会が行なわれました。特にビックリなのが、最後に「中締め」と締めたにも拘らず、殆どの人が会場か去らず。普通は、中締め後は実行委員のご苦労様会になるのですがねー。それほど多くの参加者が熱っぽく余韻を引きずっていたと言うことで嬉しい限りです。

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Q5.このフォーラム関西には、コーディネーター、グループディスカッション、テーブルマジックにおいて多くの知的財産部員を送り込んで頂きました。関西の会員の立場から、関西でのこの種の知的財産イベントをどのようにお考えでしょうか。

A5.(シスメックス井上知的財産部長)

 マネジメントが油断すると、知財部門はすぐに暗黒の海底に鎮座するタコツボになってしまい、また知財部員はそのタコツボの中でひっそりと暮らすタコになってしまうのではないかと思っています。マネジメントの役割は、知財部員を大海原に送り出し、そこで多くの人と出会い、多種多様の考え方とふれあい、時には意見を戦わせ、それを成長の糧とする、そんな機会を提供することではないかと考えております。
 我々が何もしないと、情報交換の場はおのずと関東が中心となりがちです。今回のイベントは、厳しい経済環境の中、実行委員の皆さんによる緻密な計画と、部下に積極的な情報交換をさせたいという知財責任者のご理解と、そして何よりも情報交換をしたいという参加者の熱意とが“三位一体”となり、大成功を収めました。
 今後も、同様の趣旨の交流の場が関西で開催されることを願うとともに、そのような場があれば、引き続き、積極的にメンバーを送り出したいと考えております。

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Q6.実行委員会には人材育成委員会第二小委員会にも参加いただきました。実行委員として、また、グループディスカッションへの参加者として二役を演じられて、どのような感想を抱かれましたでしょうか。

A6.(有末委員)

 まず実行委員としては、企画内容の斬新さに感心すると共に会の成功に手応えが感じられ、実を結んでゆく過程を楽しく経験させていただきました(試食会、美味しかったです!)が、ただ一点、自分が日頃接する年代を想定した当世若者気質を考慮すると、ディスカッション参加に積極的な応募が有るかどうかが気掛かりでした。蓋を開けてみれば盛況であり、胸をなで下ろした次第です。そして、実際のグループディスカッションが私の予想以上の結果となったことは、芋づる式に発言が連鎖したディスカッションテーブル上で私自身が実感すると共に、「時間が足りなかった」「今後も集まりたい」といった参加者各位の感想に如実に現れています。それは、「参加したからには楽しくかつ充実させなくては」といった関西の人の前向きなパワーの現れだったのかもしれませんし、それをも見越した企画だったのでしょうか。グループディスカッション、交流懇談会を契機とした参加者間のネットワークも形成されつつあります。これも「話が通じる人(課題を共有できる人)」を集めた企画力に負うところが大であったのでは、と感じています。
 また余談ですが、人材育成委員会第二小委員会でもささやかながら知識伝達型の座学とはひと味違った受講者参加型・ネットワーク形成型の研修会を企画しており、その方向性が間違っていないことを確認できたことも大きな収穫の一つでした。
 最後に、この様な機会を与えていただきまして有り難うございました。

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Q7.このフォーラム関西はJIPAの活動方針「会員企業の知的財産活動の支援」の一環として関西で初めて開催されました。今後のJIPAの会員支援策につきまして、今後の展望をお聞かせ願います。

A7.(中山専務理事)

 リーマンショックで知財部門にどのような影響がでたかを考えますと、分かり易い例だと“足を取られた”ということでしょうか。JIPAシンポジュウムや専門委員会など東京中心に行なわれるイベントへ関西の人が出にくくなった。これは情報デバイドを引き起こすまでのインパクトはないにしても、またインターネット等情報入手手段は色々あるとはいえ、face to faceのコミュニケーション不足になることは確かです。
 これに鑑み、JIPAシンポジュームのミニ版を関西で開催し、関西の方々にリーマンショックを跳ね返していただこうということを当初考えていました。それが、現場主義に基づいた、懇親会による人的交流をも目指した関西らしい企画になったわけで、企画力並びに実行力に驚いています。
 これまで何ゆえこのような企画をもうけなかったのかと、今からみると不思議ですが、厳しい環境下からはじめて生じた新規な企画なのです。窮すれば通ずを絵に描いたようなものですね。
 この企画が良かったことは、今回限りにしないで欲しいという要望が多数寄せられていることからも分かります。当日の内に続きをしたいと希望するグループも出たほどですから。
 今後は、このイベントをどのような形で行なうのか、ボランティアの実行委員を毎回募るのか、定常的なイベントに仕上げる工夫をするのか、おおいに知恵を絞る必要があります。
 大阪だけでなく、東海、広島、東北などへも同様な企画を展開できるかもしれません。

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それぞれの立場から貴重なご意見を頂戴しありがとございました。再会を楽しみにしております。


以上




JIPA知的財産フォーラム関西
2010年11月30日
ANAクラウンプラザホテル大阪
式次第

総合司会・・・奥村常務理事

機コ会挨拶(14:00〜)

 守屋理事長

供ゥ哀襦璽廛妊スカッション(14:05〜16:55)

◇ディスカッション(85分)・グループ発表(35分)・質疑応答(20分)
No コーディネータ ジャンル
キーワード
テーマ名称
K1A 内堀保治氏(大阪ガス) 特許実務
権利化
・強い特許をとるための中間処理のポイントは何か
K1B 後藤康徳氏(武田薬品工業)
K2A 太田宜衛氏(積水化学) 特許実務
グローバル
・外国出願を低コストで効率よく権利化するポイントは何か
K2B 永野大介氏(パナソニック)
K3 田中利博氏(大塚製薬) 商標実務
ブランド
・グローバル企業を目指すための商標実務のあり方は何か
K4 長谷川治雄氏(日本合成化学) 人材育成
知財部員
・私たちはどのように育ちたいか
K5 石原幹也氏(積水化学) 人材育成
技術者
・開発現場の知マインド゙をアップさせ、強い特許を多く産みだすためのポイントは何か
K6 大森明子氏(紀伊産業) 知財と技術を
繋ぐ仕組
・発明者と知財パーソンが、ともに輝く知財活動とは
K7 小林宜暁氏(サクラクレパス) 知財中小
マルチ機能
・少数知財部門が広範囲の仕事を如何に乗り切るか
K8 井上二三夫氏(シスメックス) パートナーシップ
連携深化
・企業実務者と特許事務所所員がどう連携すれば良いか

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 内藤副理事長(実行委員長)

検ジ鯲懇談会(17:15〜19:00)

  司  会・・・井床常務理事
  挨拶乾杯・・・中山専務理事
  余  興・・・長谷川常務理事・・・JIPAクイズアワー
  閉会挨拶・・・宝池常務理事

・・・・・・・◇◇◇・・・・・◇◇◇・・・・・・・


実行委員会メンバー(敬称略)
 ◇実行委員長
  内藤副理事長
 ◇実行委員
  人材育成委員会第2小委員会:小林、辻、山田、鈴木、有末
  2010年度関西役員:井床、宝池、奥村、渡辺、長谷川(治)、長谷川(徳)、田中、尾形、竹内
  2009年度関西役員:石原、岩崎、櫻木、関口(重複者除く)

 ◇事務局:関西事務所(岡崎、大家、小谷)

以上


岡崎 秀正(日本知的財産協会 関西事務所長)

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