役員談話室

2014年度 中国・四国・九州地区協議会 広島会合を振り返って

 今年の広島東洋カープは一味違います。
開幕と同時に猛ダッシュし、2位の巨人を数ゲームも切り離し絶好調でありました。ところが、パリーグとの交流戦が始まるや否や、今までの勢いが激変し一体何が起こった のでしょうか?
その後、少し盛り返し、優勝も狙える射程圏におりますので、今年は大いに期待できるのではないでしょうか?
ちなみに、カープのヘルメットには、マツダ戦略車種アテンザのレッドカラー「ソウルレッドプレミアムメタリック」が採用されているそうです。

 この広島東洋カープの好調の一役を担っているのが、「カープ女子恋する応援団」(通称:カープ女子)であることはご存じでしょうか?
カープ女子は、広島テレビRCC2014春の新番組として始まりましたが、それが広島に留まらず、全国に急速に広がり、巨人の東京ドームやヤクルトの神宮球場を真っ赤に 染め、どちらが本拠地チームなのかわからないほど、カープファン(カープ女子)が詰めかけており、今はカープファンがダントツになっております。

 何故、若き女子たちがカープのファンになったのでしょうか?
それは、広島県人会ではなく、そもそも野球ファンでなかった若き女子たちがカープ女子に変身しており、一つのビジネスモデルパテントの様なものが出来上がって 来ております。

 広島東洋カープといえば、過去16年間、Aグループにも入らなかったチームでした。全選手の総年棒がイチロー選手よりも低かった年もあるそうです。 それでも選手たちは、いつかは優勝の夢を抱き、ひたすらに頑張って来ておりました。
 一方、若き女子たちは、ゆとり世代と非難され、デフレ時代の就職氷河期に遭遇し、就職ができたとしても、デフレにより給料があがらずに沈んでおりました。 この様な若き女子たちは、広島東洋カープの選手たちの負けても負けてもひたすらに頑張っている姿を目の前にして、心にキュンキュン来たそうです。そして、 RCCの春番組も奏功し、その輪が広がり、全国的なカープ女子という一大勢力が出来上がってきたそうです。

 このビジネスモデルに加え、古くは、ジェット風船やトランペット応援も1978年に広島で初めて創造された発明でありました。 (今は甲子園球場の名物となっているが・・・)また、どの球団にもあるメガフォンも、実は、広島のしゃもじ応援(音がカチカチ⇒勝ち勝ち) がその起源となっているそうです。

・・・・・★◇◆☆◇□★◇★□★◇◇★・・・・

 これらの発明地である広島において、本年度も中国・四国・九州地区協議会の第1回会合を開催いたしました。
本年度の広島東洋カープの勢いと同様に、 広島会合は大盛況となり、その立役者の方々にお話を伺いました。

マツダ(株)・白髪さん(広島会合の会場役)

Q.今回の段取りや会場設営などは如何でしたか?

 多くの方のご参加をいただき、無事大役を務めることができほっとしています。参加いただきました全ての方へ心からお礼申し上げます。
開催しました会場はいかがでしたでしょうか。社内には大きな会議場がわずかしかありません。当初予定していた会議場はすべて予約で使うことができませんでした。 社内関係部門に問合せをし、ようやく、「協力会センター」を確保することが出来たわけですが、実はこの場所、私自身使った経験がなく、「大丈夫だろうか?」と 不安を抱いていました。が、実際には十分な広さ、充実した設備となっており結果としていい場所でした。

 過去の開催は、中国電力様、TOTO様、安川電機様 のご尽力により会場提供していただいていましたが、今回の協議会運営を通じて、この三社様の大変な ご苦労を知った次第です。
今後の運営は、会場担当会社にのみ負担をかけず、各地域の幹事みんなで開催に向けた協力体制を築いていかなくてはとの強い思いを持ちました。
次回開催の四国(タダノ様)では、できる限りの協力をさせて頂くつもりです。

ジェイ・エム・エス(株)・湊さん(中国・四国・九州地区協議会・会計役)

Q.二年連続の会計や講師とのやり取りなどは如何でしたか?

 弊社は、工場所在地のアクセスの悪さから、工場見学が実現し難く、また協議会の会場提供という点でも、中四国・九州のJIPA会員の皆様に貢献できてないので、 せめてものお手伝いという事で、会計をさせて頂いております。
とは言うものの不慣れのため、事ある毎に、JIPA本部、総務グループの博多様や関西事務所の大家様に 色々と問合せさせて頂きながら、何とか会計の手続きを進めているのが現状です。ご両名様には、毎回 丁寧且つ適切にご教示頂き、本当に感謝しております。 (先の協議会でも、率先して受付を行って頂き、有難うございました。)

 特別講演の依頼や講師とのやり取りにつきましては、お忙しいにも関わらず、(講師の)皆さん快く講師をお引き受け頂いた事、また、講演内容が業者の開催する 有料セミナーと比べ、全く引けを取らない有用なものであった事を嬉しく思います。今後、JIPA地区協議会の開催が定着し、意見交換会や懇親会での会員同士の交流、 情報交換が盛んになることにより、地方の知財意識やレベルが向上するものと期待しています。我々 企業の知財部門の人間にとっても、他社の知財部員と、共通する課題・ 解決策の協議は、普段なかなか実現できないことであり、JIPAでこのような機会を与えて頂いたことに深く感謝します。

中国電力(株)・味能さん(中国・四国・九州地区協議会・担当理事)

Q.地域会員活動や地域コラボなど地域の発展についての思いは如何でしょうか?

 JIPAの活動は,日本国内に止まらず,世界を舞台として幅広く展開されています。しかし,その活動の多くが関東・関西を中心という状況にあり,中国・四国・ 九州地区の事業所を日常の活動拠点としている会員には地理的なハンディキャップがあります。
本協議会は,今回のような会合を,それぞれの地域で開催することにより, 中国・四国・九州地区の会員がより簡単に,最新の知財情報を入手し,会員間での情報交換,意見交換,人材交流等が行える機会をもっていただくこと,
それによって, 会員の知財活動がより充実したものとなることを目的の一つとしています。本会合への参加者が2010年からのトライアルを含めた7回で延べ540人に達したということは, そうしたニーズの大きさの証左だろうと思います。

 また,もう一つの大きな目的がJIPAと地域の知的財産関連団体との連携ということです。本会合は,前回に引き続いて一般社団法人広島県発明協会との共催として開催され ました。今年,創立90周年を迎えた広島県発明協会は,大正13年の設立以来,地域の知財活動の牽引役,特に青少年や中小企業を対象として多彩な活動を展開して こられました。現在,その活動を支える会員は地場の企業を中心に100社を数えます。その成り立ちや活動領域が異なる両組織が,本協議会の会合の共催を切っ掛けとして, その他の様々な活動での幅広い,柔軟な連携を行うことの意義は非常に大きなものがあると考えています。

  • 協議会風景(協力会センター)

  • マツダミュージアム

岡崎 秀正(日本知的財産協会 関西事務所長)

Copyright (C) Japan Intellectual Property Association All Rights Reserved.