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会務報告&部会報告

4月度 東西部会

  1. 特別講演
    1. 「共創(Co-creation)の事業創造と知財の連携
      〜「悩みや課題」を起点に、各社の解決に向けた取組事例の紹介〜」
      特許庁 総務部企画調査課
      特許戦略企画調整官   遠山 敬彦 氏
      【講演概要】
      Society 5.0の実現に向け、他社との共創(Co-creation)による事業創造が進む中、その全体像を俯瞰し事業と知財の連携に関して、経営層・新事業開発・知財それぞれの「悩みや課題」に焦点を当て、各社の解決に向けた取組を事例集として取りまとめました。
    2. 「データの越境フロー規制の現状と課題」
      JIPA事務局 / 東京大学未来ビジョン研究センター・客員研究員 
      古谷 真帆
      【講演概要】
      加速度的に多層化し複雑化するデータ移転のルールに関して、特に越境データ移転の観点から現状を分析し、若干の課題を提示するとともに、経済産業研究所(RIETI)が近時公表したディスカッションペーパー「企業において発生するデータの管理 と活用−質問票調査による実態把握」」を踏まえて、データフリーフロー、データローカライゼーションなどの国際的動向やデータ契約のモデリングの方向性について最新情報を整理して報告する。
      1.はじめに
      2.データフリーフローと国家間競争
      3.データの越境フロー規制をめぐる各国の諸状況 
      4.データローカライゼーションと国家間協調
      5.データフローの主体規制の進展
      6.各国のデータ越境フロー規制と国際動向
      7.諸外国における企業のデータ利活用と契約によるデ―タ移転
  2. 海外賛助会員による情報提供
    1. 「中国の技術秘密の侵害事件の判例紹介_賠償金額が史上最高の1.59憶人民元(裁判所:最高人民法院、判決日:2021年2月19日)/In an appeal case, China's top court ordered a record high compensation of RMB 159 million for the theft of technology secrets. (Feb. 19, 2021, Supreme People's Court.)」
      北京銀龍知識産権代理有限公司Dragon Intellectual Property Law Firm(中国)
      杜嘉璐 氏、法律部 部長 (ご質問等はこちら
      【講演概要】
      本事件((2020)最高法知民终1667号)は、中国のプロパテント化が進展している中、不正競争防止法、権利侵害責任法などに係り、中国での「技術秘密の管理とその漏洩」の対応方法のご参考になるよう、技術秘密の成否、侵害行為、証拠、懲罰賠償の適用の可否、侵害の成否および賠償額の認定などをご紹介します。
    2. 「Mannheim地裁におけるDaimler v Nokia事件の解説/Daimler v Nokia at Mannheim Regional Court」
      Winter Brandl(ドイツ)
      長谷川 寛 氏、日本国弁理士 欧州特許弁理士 (ご質問等はこちら
      【講演概要】
      2020年8月、ドイツのマンハイム地裁は通信機器大手のNokiaが通信規格に関する特許に基づきDaimlerによるConnected Carの製造の差止を求めた裁判でNokiaの主張を認める判決を下しました。この判決は日本でも日経新聞に取り上げられるなど話題になりました。本講義では当該事件の背景そして当該事件が与えるであろう今後の影響について解説します。
    3. 「最新米国知財ライセンス判例と実務への影響/Update on IP Licensing law」
      ポールヘイスティングス LLPPaul Hastings LLP(米国)
      Intellectual Property Litigation Practice
      萩原 弘之 氏/(ご質問等はこちら
      【講演概要】
      本ウェビナは、ベテランの知財ライセンス・訴訟弁護士である萩原弘之が、米国知財ライセンスの判決(不争条項、最恵待遇条項、Brulotteルール、ボイラープレート条項等)の最新状況と判例をご説明いたします。

配信期間は終了しました。

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