専門委員会成果物

第6回共同特許分類(CPC)年次総会が開催される

 2月19日,第6回共同特許分類(CPC)年次総会がスイスのジュネーブで開催された。CPCは,2013年より欧州特許庁(EPO)および米国特許庁(USPTO)がそれぞれ独自に利用していた特許分類を共通化し, 共同利用している特許分類である。総会では,CPCに従って分類している官庁およびオブザーバーの地位を有する官庁であるイギリス,オーストラリア,ギリシャ,ロシア,イスラエル,フィンランド, メキシコ,ブラジル,ポルトガル,中国,韓国の各国特許庁の代表やユーラシア特許庁(EAPO)の代表が参加した。
 総会では主催者であるEPOおよびUSPTOからCPCの実態および開発に関する情報が提供され,CPCに従って分類している官庁の代表からはCPCの実施と使用の結果について報告がなされた。,br>  その報告の中でEAPO代表は,EAPOとEPOの間で2016年に締結されたCPCに関する覚書に基づき,2019年1月1日から,国際特許分類(IPC)と共に,庁内の特許分類システムとしてCPCの利用を開始したことを発表した。
 さらに,EAPO代表からは,ユーラシア特許文書の分類にCPCを使用してフロントファイルへ反映する手順,CPCデータを普及させる手順,ならびにEAPO内部情報システムの変更,機密文書の品質評価, 審査官のトレーニングを含むEAPOでの実施状況についてのプレゼンテーションが行われた。

EAPOニュース(2019年2月22日)
https://www.eapo.org/en/news.php?newspress=view&d=885

(参考)CPCについて(CPC提供)
https://www.cooperativepatentclassification.org/about.html

(参照日:2019年3月19日)

(石井 昌司)

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