専門委員会成果物

ドイツ特許商標庁の特許審査分野における組織再編

 ドイツ特許商標庁(DPMA)は,審査の効率を高めるために特許審査分野を再編成し,長期的に出願人の手続き期間を大幅に短縮する予定である。この長期構想には特許及び実用新案を担当する第1総局が 扱うすべての知財分野が含まれる。また,7つの新しい特許部も設立される。
 この組織再編について,DPMAのCornelia Rudloff-Schäffer長官は,次のように述べた。「出願人の利益のために,高い審査品質を維持しながら手続の処理時間を短縮することは我々に とって最優先事項である。」
 7つの新しい特許部は以下のように命名される。

特許部18:ハイブリッド駆動装置,バルブ,振動力学
特許部28:陸上車両II
特許部38:電気素子とシステム,信号,自動車電装部品
特許部41:医療工学
特許部42:バッテリーと燃料電池
特許部57:情報技術とデータ処理II,画像処理,表示装置,制御装置
特許部58:自動車工学,材料の試験及び調査
 この組織再編では,既存のクラスターと特許部の担当領域は部分的に変更され,名称もそれに応じて変更される。例えばクラスター1.40は「化学,医療工学,特許管理,実用新案」と 改名される。変更は2019年4月1日に有効となり,その日からインターネット上のDPMAの組織図に反映される。

ドイツ特許商標庁(DPMA)Important Notices(2019年3月20日)
https://www.dpma.de/english/our_office/publications/important_notices/noticeof20march2019/index.html

DPMA組織図
https://www.dpma.de/docs/english/27/organigramm_englisch.pdf

(参照日:2019年5月20日)    

(宮崎 公平)

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