「知財管理」誌
Vol.53 記事詳細
| 掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 53巻(2003年) / 10号 / 1573頁 |
| 論文区分 | 論説 |
| 論文名 | ノウハウの現物出資 ―「資産としてのノウハウ」に関する考察― |
| 著者 | 渡辺宏之 |
| 抄録 | 株式会社への出資に際して金銭以外の財産を出資する「現物出資」の局面において、知的財産の一種である「ノウハウ」を出資する場合の法的問題点を分析し、そうした観点から「ノウハウの資産的活用」に関する問題を考察する。「ノウハウの現物出資」については、かつて、外国からの技術導入が盛んであった1960年代から1970年代にかけて、法的諸問題の検討・議論が行われたことがある。その後現在まで、特に議論の進展はみられなかったが、不競法や商標の改正を中心に、ノウハウをめぐる諸状況は著しく変化している。以上のような状況に鑑み、本稿では「ノウハウの現物出資」に関する法的諸問題に関し、現代的観点から再考察を行う。 |
