シンポジウム・フォーラム
国際シンポジウム「ドイツと日本における特許訴訟」
【テーマ】 | 日独の裁判官と実務家による特許関係訴訟の解説 | |
【日 時】 | 2007年9月19日(水)13:30-17:15 | |
【会 場】 | 経団連ホール | |
【主 催】 | 日本知的財産協会・日本弁理士会・日本国際知的財産保護協会(AIPPI) | |
【開催趣旨】 | グローバル経済下での企業活動の国際化に伴い、今日では、日本企業がヨーロッパにおいて特許関係訴訟の当事者となる場面も少なくありません。今回、日本知的財産協会・日本弁理士会・AIPPIの3団体の共催により、ドイツ連邦共和国から、同国において最も多くの特許侵害訴訟の審理を担当するデュッセルドルフ地方裁判所のグラビンスキー判事と、日本企業を含む多くの企業の代理人として特許紛争の処理に豊富な経験をお持ちのラーン弁護士をお迎えし、また、日独の特許裁判制度に造詣の深い知的財産高等裁判所の三村判事のご参加を得て、ドイツと日本の特許関係訴訟制度を比較しつつ、実際の訴訟手続を実務的見地からわかりやすく解説いただくシンポジウムを企画いたしました。シンポジウムにおいては、上記の3名の方々の講演のほか、3名の方々に日本企業の知財担当者、弁理士および弁護士の参加者を加えたパネルディスカッションを行ないます。<参加募集案内より> | |
【プログラム】 | 13:30 | 開会挨拶 熊倉 禎男氏 (AIPPI副会長) |
13:40 | 講演I「ドイツ連邦共和国における特許侵害訴訟」 −デュッセルドルフ地裁の審理上の特徴と特許侵害訴訟の集中− クラウス・グラビンスキー氏 (デュッセルドルフ地方裁判所判事) |
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14:30 | 講演II「ドイツにおける特許紛争への企業の対応」 −訴訟代理人の立場からの戦略的アドバイス− グントラム・ラーン氏 (弁護士、ホフマン・アイトレ特許法律事務所 パートナー) |
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15:00 | 講演III「特許関係訴訟における知財高裁の機能」 ―日独比較法の下における侵害訴訟と特許無効手続の交錯― 三村 量一氏 (知的財産高等裁判所判事) |
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15:30 | 休 憩 | |
15:45 | パネルディスカッション 「ヨーロッパでの特許訴訟における日本企業の戦略」 コーディネーター
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17:00 | 閉会挨拶 中島 淳氏 (日本弁理士会会長) |
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17:15 | 閉 会 |
国際シンポジウム「ドイツと日本における特許訴訟」開催速報
去る9月19日、経団連ホールにおいて、JIPA、日本国際知的財産保護協会(AIPPI)、日本弁理士会の三団体共催による、首題シンポジウムが開催された。
ドイツから同国において数多くの特許侵害訴訟の審理を担当しているデュッセルドルフ地方裁判所のグラビンスキー判事、日本企業を含む多くの企業の代理人として特許紛争の処理に豊富な経験を有するラーン弁護士を迎え、また知的財産高等裁判所から三村判事にも参加いただき、制度的には似通ってはいるものの相違点も見られる日本とドイツの特許裁判制度を比較しつつ、実際の訴訟手続きを実務的見地から解説いただいた。 また、「ヨーロッパでの特許訴訟における日本企業の戦略」と題するパネルディスカッションでは、上記の三氏に神杉・JIPA前理事長、岡部弁理士を加え、片山弁護士のコーディネートにより、更に具体的な内容(提訴国の選択、被告としての対応、ドイツにおける侵害訴訟と特許無効等々)について議論が交わされ、400名を超える聴衆はより理解を深めることができた。
今回のシンポジウムは三団体共催という点では初めての試みであったが、取り上げた内容、登壇者の懇切丁寧な説明等が良かったこともあり、成功裏に終えることができたことは、次に続く(であろう)企画に期待が寄せられている。
なお、本シンポジウムの(詳細)内容については、以下をご覧下さい。
- <グラビンスキー判事>
- <ラーン弁護士>
- <三村判事>
- <パネルディスカッション>
- <片山弁護士>
- <神杉・JIPA参与>
- <会場風景>
- <岡部弁理士>