外国特許ニュース

〈中国〉2017年上半期PCT国際専利出願2万件突破

本年7月20日,中国国家知識産権局による2017年第3期の報道発表会が北京で開催され,中国国家知識産権局が受理した2017年上半期(1〜6月)のPCT国際専利出願件数が2万件を突破し, 約21,600件に達したと発表された。これは前年比約16%の伸びであり,広東省,北京市,江蘇省,上海市,山東省,浙江省の6省市のPCT国際専利出願件数が,中国国内での総出願件数の9割近い件数を占めた。
参考まで,中国におけるPCT国際専利出願受理件数の推移を図1に示す。
 世界知的所有権機関(WIPO)が発表した2016年のPCT国際特許出願件数によると,2016年の国別出願件数では第1位が米国,第2位が日本,第3位が中国であったが,中国の出願件数が非常に高い増加率で伸び続けていることから,WIPOは「この状況が続けば,あと2年で米国を追い抜くだろう」と分析している。
 今回の中国国家知識産権局の発表における前年比約16%の伸びが7月以降も継続した場合,2017年の出願件数は5万件に届きそうな状況となっている(日本の2016年出願件数は45,239件/WIPO発表データ)。WIPO発表による米国の2016年の出願件数は56,595件だが,前年比0.9%減となっており,このままの状況で推移すれば,WIPOの分析のとおり,2018年には米国を追い抜くことも現実味を帯びてきた。

(参考ウェブサイト)

(参照日:2017年9月8日)

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