専門委員会成果物

EPOが特許に関する学術研究に助成金を提供するプログラムを立ち上げ

 EPOは特許に関する学術研究に助成金を提供するプログラムの募集を開始した。この取り組みは,EPOの長期コミットメントである「特許統計データベースPATSTATを通じての特許データ調査の支援」を 補完するものとなる。
 EPO長官は以下のようにコメントした。
  • EPOは,政策決定や健全なビジネス上の意思決定を促進するために,特許関連マターについての高品質な研究の重要性を認識している。
  • この研究プログラムにより,欧州経済においてイノベーションと特許が担うますます重要になる役割に関する学術研究が促進される。

 このプログラムの下で初年度に募集されるプロジェクトは,経済学,知財管理,知財法,データサイエンスを含むさまざまな領域にまたがる6つのテーマにフォーカスしている。

(1)欧州における取引・投資への欧州特許制度の影響
(2)欧州における特許サービスと仲介
(3)IPビジネスモデルと特許評価手法
(4)欧州の中小企業および大学にとっての特許
(5)特許と気候変動緩和テクノロジー
(6)PATSTATの高度な使用と特許分析

 初年度の助成金は,1プロジェクトあたり20,000から100,000ユーロ,総計で300,000ユーロとしている。プログラムへの応募期限は2017年6月15日。

EPOニュースリリース
http://www.epo.org/news-issues/news/2017/20170410.html

プログラム詳細
http://www.epo.org/learning-events/materials/academic-research-programme.html

(参照日:2017年5月15日)

(松崎 倫宏)

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