専門委員会成果物
欧州特許庁が中小企業向けに特許活用の具体的事例を公表
欧州特許庁（EPO）は，欧州における中小企業が特許を有益に活用した12件の事例について発表した。当該発表は，欧州における総特許出願の1/3を占める中小企業に特許権の重要性を気づかせ， 企業の発展に有用なモデルケースを提供することを目的とする。EPO長官のBattistelli氏は，中小企業が欧州経済の屋台骨であり，EPOの総特許出願の1/3を占めることに言及し，“これらの事例は，特許が資本の獲得などのビジネスの成功をもたらし得ることを説明し， 価値の創造や成長を目的として企業が知的財産を活用していく具体例を提示している”と発言した。
紹介される中小企業の技術領域は，医療技術，バイオ，情報通信技術，エネルギー，環境等，多岐に渡り，以下に示すように国籍も様々である。
※企業情報（12社）
Aerogen （IE） 医療技術
Cosmed （IT） 医療技術
Micrel Medical Devices （GR） 医療技術
Marinomed （AT） バイオ
Webdyn （FR） デジタル通信
Fractus （ES） 通信
Ekspla （LT） 光学
Orcan Energy （DE） 電気・機械
Skeleton （EE） 電気・機械
Voltea （NL） 電気・機械
Lithoz （AT） 機械
Picote （FI） 機械
EPOニュース（2017年９月21日）
http://www.epo.org/news-issues/news/2017/20170921.html
（参照日：2017年９月28日）
（林 直哉）
