国際活動

商標委員会 第2回TM5ユーザー会合への参加

 2013/12/6、韓国・ソウルにおいて、日・米・欧・中・韓による商標五極(TM5)ユーザー会合が開催され、JIPAより近藤常務理事(ダイキン工業)を団長として意匠委員会の3名が出席しました。

この会合は、2009年の第9回商標三極会合における議決に基づいて、商標領域では初めてのユーザー団体を交えた会合が日本で2010年に開催され、今回はその第4回目となります。各ユーザーと各極官庁との間で率直な意見交換や情報交換を行い、ユーザーフレンドリーとハーモナイゼーションを促進し、商標の制度や運用の改善につなげることを目的としています。

参加者団体としては、JPO、USPTO、OHIM、KIPO及びSAICの各代表が参加し、各極ユーザー団体としては、日本からJPAA、JTA、JIPAの三団体、INTA、KPAAなどの代表者が参加しました。

会議の前日には、ユーザー団体相互と各省庁の参加者の親睦を目的としたUsers Informal Gatheringが開催され、会議当日は、午前のセッションにてTM5の各省庁の近況について、午後のセッションではTM5が主催する各プロジェクトについて、報告と質疑応答が行われました。

各団体からの質疑応答では、各庁に対し、早期審査の利用率や韓国や中国における新商標法、有名商標の保護に関する質問があり、また合同プロジェクトに対しては、ID LISTへのユーザー団体からの要望の出し方やマドプロへの対応、TM5共通統計についてなどがありました。

またJIPAからは、悪意の商標出願プロジェクトに関して、「悪意がないことを被申立人が証明する責務を負うような制度導入」を提案し、またID LISTプロジェクトに対しては、「新しいサービスや商品が出てきたときに必要となるID LISTの追加手続きの明確化」、「マドプロ出願に際して、ID LISTの枠組みを利用した出願制度の導入」について要望を行いました。

なお、来年度は11月頃に、日本での開催が予定されており、商標制度のハーモナイズという企業にとってメリットの大きいプロジェクトに対して、商標委員会として今後も協力を続けていきたいと考えています。

(参考)TM5でのJPOの資料 http://www.jpo.go.jp/torikumi/kokusai/kokusai2/tmfive_kaigou2.htm

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