国際活動

日中企業連携会議活動報告

2014年2月26日に上海、同28日に広東において、日中企業連携会議を開催しました。
日中企業連携会議は、日中両国の企業が、知的財産制度や実務等について実務家レベルで意見を交換し、互いの情報を共有することにより、 知財意識の向上をはかることを目的に毎年開催しています。
2013年度の活動として、上海にて上海知識産権サービスセンターと共催で、広東にて広東知識産権研究会と共催で、例年どおり開催の運びとなりました。
本年度は、従来の出願戦略を超えた出願対策として、「出願戦略と戦略執行のための対策」、権利の活用を円滑にするために必要な「特許侵害回避と対応」 というテーマを取り上げ、日中双方の企業からのプレゼンと活発なディスカッションを行いました。

第八回日中企業連携会議（上海）

テーマと参加（発表）企業

■テーマ「出願戦略と戦略執行のための対策」 中方企業 日方企業 中国医薬工業研究院　　 　 　徐　　　 偉氏 上海家化　　　　　　　　　　　　 黄　　　 欽氏 上海復旦張江生物医薬　　 　謝　厳　莉氏 コマツ　　　　　　　　川柳　　淳氏 日立製作所　　　　 奈良橋　和也氏 日本ゼオン　　　　　山口　美信氏 オムロン　　　　　　 堀口　奈都子氏

■テーマ「特許侵害回避と対応」 中方企業 日方企業 SPREAD TRUM　　　　　　楊　洁　静氏 上海ベル　　　　　　　　　　呉　素　芳氏 上海和鷹機電科技　　　　陶 　　　冶氏 上海昆杰五金工具　　　　越　発　喜氏 テルモ　　　　　　　　 中野　圭司氏 パナソニック電器　　何　姍　妹氏 東レ　　　　　　　　　　皆川　量之氏 ソニー　　　　　　　　　阪田　　瞬氏

上海の会議は、JIPAと上海市知識産権服務中心（SSIP）の共催、上海市知識産権局の供副局長、上海家化丁CFOを来賓として迎え、 化粧品会社である上海家化の会議室で行われました。開会式では、SSIP黄主任の司会で来賓のお二人とJIPA竹本副理事長に挨拶いただきました。 竹本副理事長からはJIPAの沿革とグローバルに展開する企業の活動で知財を活用することの重要性をお話しいただきました。 上海市知識産権局の供副局長は、JIPAとSSIPの協力関係の沿革について触れ、互学互習により知的財産分野の発展を目指すとのお話しがあり、 企業がグローバルに発展する際に知財を活用したリスクヘッジということが大切だとご指摘いただきました。
その後、テーマごとに２つの会議室に分かれて、日中企業の代表者が発表を行いました。少人数のためか、会場からの質問を受けながら、 率直な議論が行われ、大変有意義な意見交換となりました。
最後に、各会場での発表内容、どの様なテーマについて意見交換、議論が行われたかを日中の代表者が全体会議にて報告を行いました。
閉幕式では、SSIP黄主任が全体について講評を行うとともに、次回に向けての課題を指摘くださり、JIPA花本常務理事からも互学互習、 共に発展を目指すという点が閉幕の挨拶として再度強調され、無事に第八回の会議を成功裏に終えることができました。

第三回 日中企業連携会議（広東）

テーマと参加（発表）企業

■テーマ「出願戦略と戦略執行のための対策」 中方企業 日方企業 BYD　　　 　 　　　　　　　　　 李　加　林氏 中山市隆成日用製品　　　 何　麗　萍氏 中科院広州化学　　　　　　 叶　 　　峥氏 Midea集団　　　　　　　　　　 劉　喜　鵲氏 コマツ　　　　　　　　川柳　　淳氏 日立製作所　　　　 奈良橋　和也氏 日本ゼオン　　　　　山口　美信氏 オムロン　　　　　　 堀口　奈都子氏

■テーマ「特許侵害回避と対応」 中方企業 日方企業 JIESAI　　　　　　　　　　　 周　善　明氏 広東洛貝電子科技　　　　李　家　駒氏 ZTE 　　　　　　　　　　　　　胡 　　　毅氏 麗珠医薬集団　　　　　　　向 　　　双氏 テルモ　　　　　　　　中野　圭司氏 パナソニック電器　 何　姍　妹氏 東レ　　　　　　　　　 皆川　量之氏 ソニー　　　　　　　　 阪田　　瞬氏

広東の会議は、JIPAと広東省知識産権研究会の共催、日本貿易振興機構（JETRO）および広東省知識産権局より後援をいただき、 広州浙江ホテルの浙江広間にて開催しました。在広州日本領事館白石副領事、JETRO濱田次長、広東省知識産権局王副所長他にご臨席いただき、 参加者100人以上をむかえ、盛大なものとなりました。
開会式では王副所長より、日中が知的財産分野で更なる協力関係を築くことの重要性を、広東知識産権研究会副理事長より、JIPAとのこの様な 取り組みを評価する声があがり、日本側は白石副領事と竹本理事長から挨拶をいただきました。
続いて、発表者・参加者全員が一つの会議室に集い、午前・午後ともに一つのテーマをとりあげ、日中企業の代表8社がプレゼンテーションを 行いました。各企業のプレゼンテーションに対して、発表者同士の質疑応答が行われ、最後に会場からの質問を受けました。
閉幕式では、JIPA花本常務理事と広東省知識産権研究会黄常務副秘書長より、全体への講評と挨拶をいただきました。 今回の会議では、Midea集団やZTEなど中堅・大手中国企業の参加がありました。プレゼンの内容からは、権利化から権利の活用にいたるまで、 中国企業が知財マネジメントについてどの様な戦略のもと実施しているのか、そして戦略はグローバルな観点で行われていることが分かり、 日中企業の議論、意見交換もより有意義なものになりました。

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