国際活動

2016年度 台湾訪問代表団の派遣

 アジア戦略プロジェクトの東アジアWGは、2016/11/17、18に別宮常務理事を団長に吉原WGリーダ、事務局長の全3名で、台湾(台北市)の智慧財産法院、智慧財産局、台湾経済部を訪問しました。 夫々の機関で間接侵害の取扱い、ほかの法改正に関する具申を行うと共に、意見交換を実施しました。

 智慧財産法院では、李得灶院長、李維心庭長、陳忠行庭長、熊誦梅法官、ほか法院の技術審議官などを交えて意見交換をするとともに、日本の間接侵害の取扱いに対応する台湾での共同不法行為判決、 ソフトウエア・プログラム発明特許の実施に関して意見交換するとともに、法改正や裁判運用上で、日本の間接侵害と同等の取り扱いや、プログラム・アップロードを販売行為とみなすべき、など、 意見を発信しました。

 智慧財産局では、本年度から新たに局長に就任された洪淑敏局長、以下、審査部、法務室の科長など10名と意見を交換しました。前の局長にはJIPAからの要望、提案を積極的に制度改正に 考慮していただいており引き続いて対応いただくように依頼しました。特に、パリ条約、PCT加入が政治的に困難であることは理解しているが代替手法の検討と登録査定時の分割出願の 可能期間の延長について詳細討議するとともに、この2点を含む、全14点にわたる要望項目の存在について紹介し、今後の制度改正への継続検討と考慮を要請しました。

 経済部では本年度より経済部常務次長(副大臣級役職)に智慧産権局長から昇格された王 美華 常務次長と面談しました。ここでは、今までのご対応について感謝の意を表すとともに、 ご本人の立場をお聞きしました。ご本人は日本との経済貿易に関して担当されており、また、智慧財産局も担当の一部局であり、智慧財産局に全権一任しているが解決がつかないような大きな経済・ 貿易問題などがあれば今後とも関係者を通じて相談可能という話も常務次長からいただきました。
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