国際活動

五庁(IP5)長官・ユーザ会議への参加

 2022年6月8日(水)夜、オンライン形式にて、五庁(IP5: 米国、欧州、中国、韓国、日本)と五庁ユーザとの会議が開催されました。特許庁側からは、日本国特許庁(JPO)森長官、米国特許商標庁(USPTO)ビダル長官、 欧州特許庁(EPO)カンピーノス長官、中国国家知識産権局(CNIPA)申局長、韓国特許庁(KIPO)イ庁長、更にオブザーバーとしてWIPOヨルゲンセン事務局次長が参加されました。また五庁ユーザ側からは、米国のAIPLA、IPO、欧州のBusiness Europe(BE)、中国のPPAC、韓国のKINPAとともに、JIPAから伊東理事長、別宮前理事長、国際政策PJより田中PJリーダー他のメンバーが参加しました。

 今回の会議は、ホスト地域であるEPOカンピーノス長官とBEスアー氏が共同議長を務め、主に以下のような議題について議事が進められました:

10th anniversary IP5 Industry

  • Commemorative video
  • Review of major milestones of the past ten years
    まず今回会議が五庁と五庁ユーザ団体との協働10周年であることを祝し、各庁及び各ユーザ団体の代表者によるコメントを編集した記念ビデオが披露されました。続いて過去10年の庁ユーザ協力の成果の振り返りが行われ、庁ユーザ間の協力の重要性が改めて確認されました。
  • Updates on recent achievements
     次にグローバルドシエ及びNET/AIの各タスクフォース活動、五庁によるPCT 協働調査プログラム(CS&E)、手続的調和を目指すWG活動であるPHEPにおける最近の成果について庁側からの報告がなされました。特にJIPAの提案に基づき、PHEPの新テーマとして昨年度に正式承認された図面様式の統一に関して、同テーマのリード庁であるJPOより、紙のサイズ、マージン、シンボル、カラー、グレースケールなど、5庁における現在の要件を比較し、5庁共通で受け入れられるIP5 Safe Formatと呼ぶ要件を明確化した比較表を作成した旨が報告されました。JIPAからは五庁ユーザを代表して、同比較表の作成に謝意を示すとともに、将来的にはグレースケールや写真による表現の受入れに期待する旨を表明しました。
     なおこの比較表については、IP5長官会合での正式承認後にWebサイト上にて公表される予定です。
The role of Intellectual Property (IP) in achieving the UN’s Sustainable Development Goals (SDGs)
 次に特定テーマに関して庁・ユーザ間にて意見交換を行うStrategic Discussionとして、「SDGs達成に向けた知財の役割」について、庁・ユーザ双方より各庁・各国現状取組の情報共有や意見交換が行われました。
 この中でJIPAからは、環境技術は独占されるのではなく広く共有されるべきで、知財をライセンスすることでSDGsを推進すべきであること、そしてJIPA Greenシンポジウムを昨年開催して、WIPO GREENで会員の出願を可視化したこと等を発信しました。

 次回のIP5長官ユーザ会議は、USPTO/AIPLA/IPOのホストにより、米国にて開催される予定です。

五庁取組についての日本特許庁ホームページ: https://www.jpo.go.jp/news/kokusai/ip5/index.html

五庁(IP5)の公式ホームページ: https://www.fiveipoffices.org/index
<10周年記念ビデオ(10 years IP5 Industry commemorative video)>
https://app.frame.io/reviews/bb87f894-05af-4101-bca3-1c259465de58/892b129c-00d8-45db-a6b7-780d7f836377

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