国際活動

中国浙江省知財関連機関関係者来訪

11月8日、中国浙江省の知的財産関連機関からの来訪者を迎えて、意見交換を行なった。

一行は、呉団長(浙江省知識産権局副局長)の他、浙江公安応経偵総隊、浙江省義烏市科技局、浙江省杭州市中級人民法院、浙江省台州市経偵支隊、浙江省武義県公安局、浙江省知識産権研究会関係者の総勢7名。

当協会からは、協会の概要(非営利・非政府の、世界最大のIP出願人・権利者からなる任意団体であること、活動のベースは会員企業所属員のボランティアにあること)、活動(政策PJ、専門委員会活動、研修活動、資料発行等)について説明し、特に、日中企業連携会議、模倣品・海賊版対策等、ここ数年間の中国に対する取組みについて、協力と支援をベースにした活動を進めていることを説明し、また、中国(北京、上海)における現地実務研修にも力を入れている(丁度、F5研修団が北京、上海を訪問中)旨を説明した。

一方、先方からは、中国政府、浙江省における最近の知財の取組み等について説明があった。浙江省では年間約5万3千件の出願、約3万件の権利登録があるが(全国で2位)、約19万ある企業のうち知財出願の経験ある企業は6%に過ぎず、今後、企業に対する知財教育、啓蒙等に力を入れていきたい由。

また、エンフォースメントについては、行政取締機関、司法機関とも、ここ数年間、相当力をいれて活動してきた結果、特に商標権侵害品の取り締まり等で大きな成果が出てきているが、模倣品の多くは国際的なシンジケートによる大規模な組織的犯罪となっており、国際的な警察機関等の連携がより重要となってきている由。

なお、以下は、日本の産業界に対する先方からの要望。

  1. 知財の面で問題があれば、どしどし言って欲しい。
  2. 行政機関を利用して欲しい(司法機関よりも手続きが簡単)。
  3. 民事訴訟も利用して欲しい(提訴することを恐れないで)。
    但し、証拠については十分な準備を!

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