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掲載巻(発行年) / 号 / 頁	72巻(2022年) / 11号 / 1396頁
論文区分	海外注目判決(No. 74)
論文名	(No. 74) ［米国］Epic Games v. Apple反トラスト事件
著者	萩原弘之
抄録	Apple, Google, Metaなどの巨大IT企業の経済的、社会的インパクトが大きく深淵なものであることは、明らかであるが、そのインパクトが公正な自由競争を阻害するかどうかについて、近年、多数の訴訟や政府調査で争われている。訴訟や政府調査は、米国連邦レベル、米国州レベル、日本、欧州などにも広く波及している。また、私人、私企業間での訴訟も多発している。その中でも、大きな注目を集めているのが、Epic Games v. Apple訴訟である。Epic Gamesは、Fortniteという大ヒットゲームアプリにより、アプリ開発メーカーの中でも、大きな成功を収めた企業のひとつである。また、その創業者がSNS等を通じて、広く公に自身及びEpic Gamesの主張を展開し、AppleやGoogleに対抗する論陣を張ってきた点も、本件の注目度を上げる理由になったと考えられる。北カリフォルニア連邦地裁Rogers判事の判決内容をまとめ、さらに、両当事者の控訴での言い分、本事件のマーケットへの影響等を考察する。