「知財管理」誌
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| 掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 76巻(2026年) / 3号 / 316頁 |
| 論文区分 | 論説 |
| 論文名 | CRISPR-Cas9を巡る特許紛争の複雑化とゲノム編集成果物の社会実装(その2)(完) |
| 著者 | 橋本一憲 |
| 抄録 | 前号(その1)では、米国におけるインターフェアレンスや欧州における異議申立てを中心に、複雑化した日米欧におけるCRISPR-Cas9基本特許の状況を説明した。しかしながら、CRISPR-Cas9基本特許を巡る争いは、さらに加熱し、CRISPR-Cas9基本特許を持つ一部のキープレーヤーが、CRISPR-Cas9治療を開発した企業に対し、特許侵害訴訟を提起する事態にまで発展している。その一方、我が国では、早くから、国家プロジェクトを中心に様々な国産ゲノム編集技術が開発され、その産業応用も進められてきた。複雑化する基本特許の状況により、ビジネスにおけるCRISPR-Cas9利用のハードルが高まる中、ゲノム編集成果物を社会実装するためには、刻々と変化するキープレーヤーの特許状況などを考慮しながら、国産ゲノム編集技術の利用も含めた様々なオプションを検討する必要がある。本号(その2)では、特許侵害訴訟にまで発展した医療分野の実例を紹介するとともに、ゲノム編集成果物の社会実装に向けた対策について述べる。 |
