「知財管理」誌

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掲載巻(発行年) / 号 / 頁 75巻(2025年) / 7号 / 922頁
論文区分 資料
論文名 投資家視点の特許情報分析と企業評価手法の実例
著者 楠浦崇央
抄録  近年、一部の機関投資家が、中長期視点での企業価値評価に特許情報を利用しはじめ、成果をあげている。つまり、企業や事業の価値を評価する上で、知財・特許はこれまで以上に重要な情報源となっている。特許情報は、技術開発や事業戦略について、人と組織のレベルで企業の「本気度」を読み取り、成長の可能性を評価するのに欠かせないツールで、投資家は、IR情報の裏を取るために活用するなどして、新規事業や技術開発の詳細を探っている。では、投資家は特許をどう読み解いて企業を評価しているのか。ポイントは知財活動が「組織的に行われているか」「継続的に行われているか」「集中的に行われているか」「徹底的に行われているか」の4つになる。本稿では、実際に投資家が行っている特許分析の手法と、投資先企業の探索事例を紹介する。投資家視点を知ることが、IPランドスケープの推進や企業価値の向上につながれば幸いである。
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