「知財管理」誌

Vol.54 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 54巻(2004年) / 7号 / 981頁
論文区分 論説
論文名 技術的範囲の解釈における発明の効果の参酌と明細書の記載手法
著者 山内康伸
抄録 特許発明の技術的範囲は、発明の効果の記載から限定解釈されることがあるが、限定解釈されにくいように発明の効果を記載するには、原則として、全てのクレームに対応する効果を記載すべきであり、従属クレームの効果を省略すべきでない。また、発明の効果の欄には、発明概念に対応する効果のみ記載すべきであり、実施形態の効果を記載すべきでない。
そして、クレームをドラフトする際は、発明の構成要件を見出してドラフトしていくのが一般的であるが、逆に発明の効果から必要な構成要件を対応付けていき、これをクレームする方法も、限定解釈を避けるドラフト法として推奨できる。
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