「知財管理」誌

Vol.54 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 54巻(2004年) / 7号 / 991頁
論文区分 論説
論文名 商標・不正競争事件における証拠としてのアンケート調査
著者 青木博通
抄録 商標・不正競争事件の裁判において、アンケート調査の結果が、証拠(書証)として提出されるようになってきた。
要件事実との関係で、どのようなアンケートの質問が適切なのか、また、アンケート調査の結果をどのように評価したら良いのか、すでに公表されている秀逸な文献を参考に、日本の裁判例を素材として検討する。
アンケートの質問としては、「〜から、何を想起しますか」(Top of Mind)との質問が、誘導性及び法的価値判断を排除し、需要者心理を端的に問うものとして現段階ではベストであり、また、アンケート調査の結果は、通常、間接証拠であり、証拠としては脇役であるというのが本稿の結論である。
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