「知財管理」誌

Vol.55 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 55巻(2005年) / 5号 / 571頁
論文区分 論説
論文名 地理的表示保護制度の意義
著者 荒木雅也
抄録 地理的表示保護制度は、商標制度と同様に、品質保証機能を果たし得る。しかし地理的表示保護における品質保証機能は品質の水準それ自体というよりも、産地に基づく特殊性としての品質を保証するものであるという点において、商標との重大な相違があり、且つ、この点においてその実質的な存在意義が認められ得る。そして当然ながら、地理的表示がかかる機能を的確に発揮するためには、商品に産地に起因する特殊性が認められなければならない。そもそも地理的表示保護制度の趣旨は、産地に起因する特殊性、すなわち独特の品質、特性等が認められる場合に、その商品がその産地において生産されていることを示す表示を保護することにあり、単に産地表示を保護することを目的とするものではないことに留意する必要がある。
Copyright (C) Japan Intellectual Property Association All Rights Reserved.