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国際活動
カンボジア・ベトナム訪問団派遣
前半(11月17日〜18日)はカンボジアにて、GDCE(税関総局)、CCF(消費者保護・競争監視局)、MOC(商業省)、そして日本人商工会(JBAC)との意見交換会を実施しました。
GDCEでは、税関登録制度の課題と改善点、模倣品取締りの現状および運用上の問題点を共有し、今後の連携強化について議論しました。また、税関登録の対象拡大について要望しました。CCFでは、消費者保護の観点からの模倣品対策や、今後の啓発活動・スタッフ教育の協力可能性について意見交換を行いました。
また、MOCでは、知的財産関連組織の体制、模倣品流通の実態把握、仲裁による紛争の早期解決、商標関連手続の透明性およびECプラットフォームに対する施策などについて説明を受けました。また、今後の協力可能性についての意見交換も行いました。
さらに、日本人商工会(JBAC)との夕食会では、カンボジア市場における模倣品課題や、企業の直面する実務上の問題などについて有益な意見交換ができました。
GDCEとの意見交換(11/17)
MOCとの意見交換(11/18)
後半(11月19日〜21日)にはベトナムにて、Shopee Vietnam、IP Vietnam(国家知的財産庁)、DMS(市場管理局)、VIPRI(ベトナム国家知的財産研究所)などを訪問しました。
Shopee Vietnam との会合では、Eコマース上の模倣品対策、出品者審査、権利者との共同取り組みの可能性について意見交換しました。
IP Vietnam では、特許・商標審査の運用状況、商標・意匠制度改善の方向性、審査品質向上に関する要望について議論し、要望に関連する改正法についての説明を受けました。
DMS では、直近の摘発事例や、模倣品の市場監視体制について詳細な説明を受けました。また、e-コマースへの指導強化について要望しました。なお、JIPA訪問団の様子が翌日DMSのHPに掲載されました。
https://dms.gov.vn/tin-chi-tiet/-/chi-tiet/cuc-truong-tran-huu-linh-lam-viec-voi-doan-hiep-hoi-shtt-nhat-ban-ve-cong-tac-chong-hang-gia-97030-2.html
VIPRI では、組織統合後の各部署の役割、知財調査研究の現状、権利種別/年度別での鑑定依頼に関する統計、協力の可能性などについて説明を受けました。
さらに、DMSショールームを訪問して日本企業の模倣品対策の取り組みについて説明するとともに、市場視察(ドンスアン市場)を通じて直近の摘発の結果や市場の変化を確認しました。特に、最近の積極的摘発の効果により、実店舗での露骨な模倣品の露出が減少していることが確認できました。
DMS長官に対して、真贋ポイントを直接説明(11/18)
最後になりますが、本訪問団の準備段階から多大な協力をいただき、全工程に参加してくださった JETRO バンコク 内藤知的財産部長、久木田同副部長、カンボジアおよびベトナムで多大なサポートをしてくださった JICA Expert の関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
本訪問団の詳細については後日、報告書を作成のうえ、JIPA会員の皆さまに共有させていただく予定です。
