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ブラジル訪問団派遣

 2023/12/4から12/8の期間にて、グローバル模倣品対策ワーキンググループから、ブラジルのサンパウロとリオデジャネイロへ訪問団を派遣し、7機関1社との意見交換を実施しました。
 サンパウロでは、サントス税関を訪問し、オフィスと保税倉庫を結んだオンラインでの疑義品の確認方法などを見せて頂き、差止増大のための情報交換をしました。また、サンパウロ検察庁のCyber犯罪部隊(CyberGaeco)では彼らが実施している取り組みについて説明いただき、EC事業主(Shopee)ではブラジルでの多団体との連携や知財保護の取り組みについて学ぶと共に模倣品削除の強化を依頼しました。さらにペルー公正競争・知的財産保護庁(INDECOPI)とはオンライン会合を実施し、意匠の類似の範囲について丁寧にご説明いただき、確認する事ができました。また、JETROサンパウロではブラジルの事業環境の説明をうけました。
 リオデジャネイロではリオ警察へ向けた模倣品の識別研修を20名強の職員に対して実施し、その後の意見交換では、命をかけた取り締まりや模倣品の取り締まりについてブラジルの現行法の下では処罰が軽いためままならない現状について確認することができした。
 ブラジル産業財産権庁(INPI)では特許審査期間短縮に向けた取り組みや、商標意匠制度に関する確認と改善要望を行いました。また、今後の法改正の予定についても確認しました。
 そのほか半官半民組織の全国海賊品対策協議会(CNCP)とも話をすることができ、彼らの取り組みについて学び、今後について提案も行いました。
 ブラジルでは全体的に取り締まり当局の模倣品対策に対しての熱い思いを肌に感じる事ができ、権利者側も気を引き締めて対策に当たっていかなければという思いを新たにしました。
 最後になりますが、訪問団に協力いただいた、JETROサンパウロの安田部長とRenatoさんに感謝申し上げます。
 本訪問団の詳細は、報告書を作成し、2023年度中に、JIPA会員のみなさまへ展開させていただく予定です。

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[Update 2023-12-18 ]