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フェアトレード委員会 中国調査団(北京・上海)の派遣

 2013年度、フェアトレード委員会では、中国における反不正当競争法パッシングオフの運用実態の研究を行っており、この実状を把握すべく、2014/3/3-8にかけて北京・上海に調査団を派遣しました。
 北京では、JETRO北京知識産権部と意見交換を行うとともに、北京林達劉知識産権代理事務所のご協力により、北京市国立公証処を訪問し意見交換を行い、反不正当競争法研究者との意見交換及び著作権登録センター視察を行いました。

 また上海では、JETRO上海知識産権部と意見交換を行うとともに、上海華誠律師事務所のご協力により、上海市工商行政管理局を訪問し意見交換を行い、上海市第ニ中級人民法院の視察を行いました。

 北京・上海ともにご協力頂いた各事務所の専門家より、中国反不正当競争法運用の実情についてご説明頂き、当委員会からの質問に対しお答え頂いた。特に、近年のインターネットウェッブ上における反不正当競争行為に対し、どのように臨むのか、また外国周知の表示に対する考え方、これらのような現象を含め、日本の不正競争防止法にはない一般条項である反不正当競争法第2条の運用状況など、興味深い論点について情報を得ることができました。

 またエンフォースメントが中心である反不正当競争法活用に必要な中国の司法慣行についての把握、公証制度の運用や、さらに知的財産保全において中国で活用されている著作権登録についての情況把握をすることができました。

 詳細については、さらにフェアトレード委員会内で議論・整理し、部会と報告書にて報告する予定です。



                                                      以上

[Update 2014-04-01 ]