知的財産立国に向けた今後の課題掲載巻(発行年) / 号 / 頁63巻(2013年) / 8号 / 1195頁論文区分論説論文名知的財産立国に向けた今後の課題著者小糸正樹抄録知的財産立国を掲げて10年、日本国内では様々な取組が進み、知的財産という言葉も徐々に人口に膾炙するようになってきた。その一方、知的財産をめぐる本質的課題について十分取組が進んでいない点がある。知的財産のもたらす具体的な経済効果について説明不足ではないか、知的財産の創造・保護・活用サイクルの中で特に「活用」戦略の遅れが目立たないか、企業経営における事業戦略・研究開発戦略・知的財産戦略の三位一体のマネジメントの重要性が言われるが、実はそれほど取組が進んでいないのではないか、そうした懸念がある。また、今後の課題として職務発明制度の見直し(権利の使用者帰属等)という骨太な課題の提起がされているが、企業からの「訴訟リスク」という視点に加え、イノベーション全体を考えたしっかりとした検討を行う必要がある。こうした課題を官民で解決していくにあたり、今後のJIPAの役割は大きく、その活動に大きな期待をしている。