| 掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 73巻(2023年) / 6号 / 652頁 |
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| 論文区分 | 論説 |
| 論文名 | 特許出願非公開制度の概要と実務上の留意点 |
| 著者 | 髙倉成男 |
| 抄録 | 特許出願非公開制度とは、公開すると安全保障に害を与えるおそれのある発明(機微発明)が明細書等に記載されている特許出願の公開を停止するとともに、国内で生まれた機微発明に係る外国出願を禁止するための制度である。出願人からみた本制度の利点は、第1に、本来、営業秘密として管理すべきであった機微発明について、誤って特許出願をしてしまった場合、出願人に原点復帰の機会が与えられることである。第2に、機微発明の保護手段として、これまでの特許出願又は営業秘密の2つの選択肢に加えて、「営業秘密+特許出願」のミックス型ともいうべき第三の選択肢が与えられることである。これらの利点を生かし、もって安全保障とイノベーションの両立を図るためには、国際的に調和のとれた運用を進めること、外国出願禁止に関する罰則は謙抑的・段階的に運用すること、出願人が保全指定を受けることのメリットを大きくすることなどが政府に求められる。 |
