「知財管理」誌
Vol.75 記事詳細
| 掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 75巻(2025年) / 11号 / 1478頁 |
| 論文区分 | 論説 |
| 論文名 | 化学・バイオ分野の発明の権利範囲─近時の裁判例の検討を中心に─ |
| 著者 | 松岡 徹 |
| 抄録 | 化学・バイオ分野の発明について、特許発明の技術的範囲がどのように判断されているのか、具体的な被疑侵害品が存在する侵害事件での裁判例を中心に検討した。被疑侵害品がクレームに文言上含まれる場合について、クレームの範囲に含まれる理由を類型に分けて検討した。また、クレームに文言上含まれないと考えられる場合に、被疑侵害品が権利範囲に含まれるとされた事例についてその理由を検討した。いずれの場合も、被疑侵害品が本件発明の技術的範囲に含まれるかの判断は、特許発明の先行技術に対する技術的貢献を評価し、被疑侵害品がその技術的貢献のどの程度を利用しているのかによるように思われる。これを踏まえた、明細書・クレームの作成や、侵害案件での主張が必要である。 |
