「知財管理」誌
Vol.75 記事詳細
| 掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 75巻(2025年) / 11号 / 1554頁 |
| 論文区分 | 論説 |
| 論文名 | グローバルな環境変化の中で勝ち残る知財活用連携に関する研究 |
| 著者 | マネジメント第2委員会 第1小委員会 |
| 抄録 | グローバルな環境変化が加速する中、企業が持続的に競争力を維持・強化するためには、他社との連携が不可欠である。知財経営を推進する知財部門には、連携の場面で知財を戦略的に活かし、企業価値向上に貢献することが求められる。本研究では、知財が関与する企業間連携を「創成」「実施」「行使」の三類型に分類し、それぞれの現状と課題を明らかにし、JIPAマネジメント委員会参画企業へのアンケート調査および事例分析を、知財部門の「貢献感」と絡めて実施することで、連携活動における知財マネジメントの方向性を示した。分析の結果として、創成の連携では、連携開始前の知財活動の重要性を、実施の連携では、オープン戦略において権利行使手段を留保することの重要性を明らかにした。さらに、活動企業が少ないものの知財部門の貢献感が高い行使の連携では、標準化特許プールや共同権利行使の事例を通じて、知財部門が経営に直接貢献する意義を発信した。 |
