「知財管理」誌
Vol.75 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 75巻(2025年) / 5号 / 565頁 |
論文区分 | 判例と実務シリーズ(No. 561) |
論文名 | (No. 561) 高級ブランドの色彩商標 に関する最新裁判例とその影響 |
著者 | 青木博通 |
抄録 | 本件は、商品の包装箱において位置を特定する色彩商標について、商標法3条2項の適用を否定した事案である。使用による識別力獲得を立証するために、アンケートが2回実施されているが、アンケートの対象者に、指定商品・役務に対応する一般消費者が含まれていなかったため、アンケート結果も採用されていない。しかしながら、従前の色彩商標の登録適格性に関する裁判例に比べると、緩やかな基準をとっている。すなわち、商標法3条2項の解釈として、独占適応性まで求めておらず、アンケート結果の認知率も50%を下回る場合でも採用される可能性があることを示唆しており、色彩商標の登録の際に参考となる。 |
