「知財管理」誌
Vol.75 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 75巻(2025年) / 5号 / 574頁 |
論文区分 | 海外注目判決(No. 104) |
論文名 | (No. 104) [中国]生成AIサービスを提供する事業者に著作権侵害責任を認めた裁判例の検討─所謂ウルトラマン事件─ |
著者 | 野村高志/村田知信/王姝/孫月 |
抄録 | 中国では、2024年2月8日、生成AIサービスにおいてキーワードに「ウルトラマン」を指定することによって生成された画像が著名著作物であるウルトラマンに類似していた場合に、当該生成AIサービス提供者が著作権侵害責任を負う旨の判決が下された。当該判決では、当該生成AIサービス提供者が学習行為を実施していなかったため、学習段階での著作権侵害責任については直接判断されていない。もっとも、ユーザーが生成AIサービスを用いて意図的に著名著作物と類似した画像を生成する等の著作権侵害行為を行った場合、著作権侵害防止・対応措置を実施していなかった生成AIサービス提供者も当該行為について侵害責任を負うと判断された。 |
