「知財管理」誌

Vol.75 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 75巻(2025年) / 6号 / 638頁
論文区分 論説
論文名 中国における部分意匠の類否判断
著者 金 光軍
抄録  2024年1月20日より中国の部分意匠制度が本格的に導入された。部分意匠制度の導入に伴い、部分意匠の類否判断に対する関心も高まっている。本稿では、中国における部分意匠の類否判断規則について検討を行う。本稿の「類否判断」は、既存意匠(公知意匠)と対比した「実質的同一」の判断、及び「同一又は近接種類の製品の既存意匠と単独対比して明らかな区別がない」の判断を含む。専利審査指南の部分意匠の類否判断に関する内容は断片的であるため、部分意匠の類否判断は、既存の全体意匠に関する規則を守りつつ、部分意匠に関する特別な内容を組み合わせて考慮する必要がある。具体的な事例を基に、部分意匠の「実質的同一」の判断、及び「同一又は近接種類の製品の既存意匠と単独対比して明らかな区別がない」の判断基準について説明する。また、部分意匠に関連する最近の無効審判の審決を紹介する。
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