米国USPTOにて開催されました、第9回ICG会合及び第12回GDTF会合(2025/3/26)に、国際政策WGからWGリーダーの田中裕紀(富士通)及びメンバー宮下知子(レゾナック)、大塚章宏(ノーベルファーマ)、加藤義宣(高砂熱学工業)が参加しました。
今般の会合では、グローバルドシエ、手続調和、AI、Global IDなど多岐にわたる議題について、5極のユーザ団体で事前会合(3/25)での議論を基に、 提言や意見発信を行いました。また、対面で集まることができる機会を利用し、Global IDに関しWIPOとユーザ団体との間での打ち合わせ(3/24)や特許法 の実体的調和(SPLH)の日米ユーザ団体討議(3/27)も合わせて行いました。
- 事前ユーザ会合(3/25)
5極ユーザ団体(JIPA、AIPLA、IPO、Business Europe、KINPA、PPAC)の代表者が集まり(PPAC、Business Europe はリモート参加)、GDTF及びICG会合の各議題について議論し、提言や意見をまとめました。特に、グローバルドシエ、eIDS、図面様式統一についてはJIPAが提案内容を用意した上で議論を主導し、準備しました。 - 第12回GDTF会合及び第9回ICG会合(3/26)
以下、主な議題について簡単に紹介します。- グローバルドシエ
- 優先5項目(XML化、リーガルステータス、アラート、出願人名標準化、庁間データ交換):各項目についての進捗の報告を受けて、五極ユーザ団体を代表してJIPAから以下の提言を行いました。
- XML:一部の文書だけではなく全てのデータについてXML化し、公開することを要望
- リーガルステータス:CNIPAによる早期のリーガルステータスの提供を要望
- 出願人名標準化:KIPOが実施したユーザサーベイの結果の報告に対して、5庁会合での報告について同意するとともに、追加のユーザサーベイは不要であり、将来出願にフォーカスしてIDベースの名称統一に集中することを提案
- eIDS:USPTOが提供を開始したeIDSのツールに関してJIPA情報システム委員会でまとめたeIDSについての使用感、改善案について、ユーザ団体を代表してJIPAから報告
- ICG
①PHEP- グローバルアサイメント:共通フォーム案及び共通申請システムの概要案に対して、ユーザ団体より検討項目及びフィージビリティスタディをすすめることを提案しました。JPOより、時間・費用をかけて制度及びシステムの改善をするので、ユーザにとって使いやすいものであることが必要であり、特許庁間及びユーザとも議論をして時間はかかるが必要であることのコメントがあり、他の庁もユーザフレンドリなものであることや課題の確認等のフィードバックがありました。本プロジェクトのリードしているUSPTOからもユーザと協力してすすめることが話されました。
- 図面様式統一:図面のファイル形式についてJPEG形式の利用が5庁共通で受け入れられ、調和が実現する見込みとなりました。カラー図面の受け入れについてもEPOから2025年内での実現に向けて対応中との報告があり、調和に向けて着実に前進しており、五極ユーザ団体を代表してJIPAから期待する旨報告しました。
その他、特許庁より、ユーザフレンドリな審査実務等の共有の検討、特許庁のプロジェクトマネジメントの改善の紹介がありました。次回のGDTF/ICG会議は韓国、IP5は中国で開催される予定です。
- グローバルドシエ

- その他(3/24、3/27)
- WIPOとのGlobal IDの打ち合わせ
WIPOが推進するGlobal ID(GID)についてWIPO(ハイブリッド)との議論を行いました。基本デザインや使用態様の確認からITソリューションの可視化やセキュリティの継続検討等多岐にわたって意見交換しました。また、今後の計画について確認し、詳細情報を要求しました。 - IPO/AIPLAとのSPLHの打ち合わせ
米国ユーザと日本ユーザとしてのJIPAとの間で、特許法の実体的調和(SPLH)についての個別の打ち合わせも実施しました。双方提案をもちより、各エレメント(グレースピリオド、衝突出願、先使用権)について議論し、ポジションの確認できたものに加え、欧州団体へのフィードバックをふまえて具体的な表現を含む調和の方向性について議論しました。それぞれで詳細検討し、議論を継続する予定です。
- WIPOとのGlobal IDの打ち合わせ


以上
