2026年度第1回関西金属機械単独部会は、7月3日(金)に日本銀行神戸支店の見学および部会・懇親会を開催しました。当日は、役員・幹事4名、講師1名を含む17社31名が参加し、日本銀行神戸支店の歴史や業務について理解を深めるとともに、部会では活発な意見交換が行われました。懇親会にも29名が参加し、会員相互の交流を深める有意義な一日となりました。
1.日本銀行神戸支店の見学
日本銀行の役割や業務内容についてご説明いただいた後、日本銀行券に採用されている偽造防止技術を実際に体験し、その高度な技術について理解を深めた。
見学では、日本銀行がわが国の中央銀行として担う役割や、日本銀行券の発行・管理業務、金融システムの安定確保に関する取組みなどについて紹介いただいた。さらに、実際に使われていた金庫内の見学や、1億円分の模擬券の重さを体験するコーナーもあり、参加者は現金の重量感を実感しながら日本銀行の業務への理解を深めることができた。これらの見学を通じて、日本銀行の役割や貨幣流通を支える仕組みについて知見を深める有意義な機会となった。
2.開会挨拶、部会報告
井藤役員から開会の挨拶、部会報告、講師紹介。
<講演概要>
(1)講師経歴
1994年にグローリー株式会社(当時:グローリー工業株式会社)へ入社し、開発部門にて主にたばこ自動販売機の設計業務に従事。2001年に知的財産部へ異動し、知財業務全般を担当。2024年より知的財産部長に就任され、知的財産活動を統括されている。
(2)講演内容
グローリー株式会社の事業概要と、それを支える知的財産活動について紹介いただいた。
① 会社概要および事業戦略
グローリー株式会社は1918年創業、通貨処理機やセルフサービス機器の開発・製造・販売・保守を主力事業としており、現在では電子決済サービスや生体認証ソリューションなども展開している。近年は海外事業を成長エンジンと位置付けており、事業を展開している。また、「通貨処理機メーカー」から「店舗トータルソリューション企業」への変革を進め、DXビジネスの強化や新領域事業の創出に取り組んでいる。
② 知的財産部の体制と役割
知的財産部は研究開発本部に属し、国内外の事業部門と連携しながら知財活動を推進している。発明の創出支援や権利化、権利活用、他社特許調査によるリスク回避を通じて、グループ全体の事業競争力向上に貢献している。また、海外グループ担当などを配置し、事業に密着した知財活動を実施している。
③ 知財活動について
グローリーでは、事業戦略と連動した知的財産活動を推進しており、事業領域の拡大や競争優位性の確保に向けた知財戦略に取り組んでいる。知的財産部は、発明の創出支援や権利取得に加え、権利活用や他社特許調査によるリスク回避を担い、事業部門および開発部門と連携しながらグループ全体の事業成長を支えている。
また、国内外の事業部門、開発部門および知的財産部門による知的財産戦略会議を開催し、重点技術分野や外国出願方針、権利活用方針などを協議するとともに、市場動向や技術動向を踏まえた知財戦略の立案・実行を行っている。さらに、IPランドスケープを活用し、自社技術情報と競合他社の特許・技術情報を分析することで、新規事業の創出や市場参入に向けた提案活動にも取り組んでいることが紹介された。
加えて、国内外のグループ会社に対する知財統治の強化にも注力しており、他社特許調査、先取り特許の創出、知財教育、保有権利の一元管理などを実施している。また、契約審査においては法務部門と連携し、知的財産に関するリスク管理を行っている。今後は、AIの本格導入による知財業務の高度化や知財価値の算出、グループ会社に対する知財統治のさらなる強化を進めていく方針について説明があった。
3.懇親会
見学、講演の後、中華菜館・龍郷にて懇親会を開催した。講師の丸岡氏にもご出席頂き、幅広く意見・情報交換を行い、会員相互の親睦を深めた。
<実施要項>
| 2026年度 | 関西金属機械部会 |
|---|---|
| 第1回開催日 | 7月3日(金)13:10~19:00 |
| 開催形式 | 集合 |
| 場所・施設見学 | 日本銀行神戸支店 神戸国際会館内セミナーハウス(804号会議室) |
| 講演 | グローリーの知的財産活動 |
| 講師 | グローリー株式会社 研究開発本部 知的財産部 部長 丸岡 洋平 様 |
| 参加者 | 役員/幹事:井藤/文野,平石,大中4名、講師1名を含む17社31名、懇親会は29名参加 |

