2026年4月27日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて開催された「EU-Japan Intellectual Property Action(EU-Japan IPA)」オープニングイベントに、JIPA意匠委員会が参加いたしました。
プロジェクト概要
EU-JAPAN IP Action Projectは、日本とEUの間で初めてとなる知的財産分野の協力プロジェクトです。今回のオープニングイベントには政策立案者や産業界の関係者が一堂に会し、急速な技術変化の中で知財協力を推進する上での共通課題について活発な議論が行われました。
意匠委員会の参加内容
意匠委員会からは、開道委員長(カシオ計算機)および羽賀副委員長(富士通)の2名が現地参加し、代表して羽賀副委員長が、欧州連合知的財産庁(EUIPO)、文化庁、日本商標協会(JTA)の各団体代表者とともに「Session 2: Panel Discussion on the main challenges of the IP World with the rise of AI and large language models」に登壇いたしました。
発信した課題と提言
パネルディスカッションにおいて、意匠委員会は委員会参加企業各社の事例を踏まえ、生成AI活用によって想定される企業意匠実務上の課題として、以下の3点を提示いたしました。
1.AI生成意匠の登録要件該当性
AI生成意匠が意匠登録要件に該当するかの判断基準
2.創作者認定の課題
AIを利用した意匠創作における創作者認定の考え方
3.登録可能性低下への懸念
AI生成画像増加に伴う公知意匠増加により、意匠登録可能性が低下することへの懸念
これらの課題を通じて、産業界の実情を踏まえた意匠制度設計への期待を表明いたしました。
今後の取り組み
JIPA意匠委員会としての見解を発信することができ、非常に有意義な機会となりました。今後も国際会議や意見発信の場を通じて、実務上の課題を共有し、制度改善に向けた連携を深めてまいります。


