意匠委員会 第11回ID5 年次会合ユーザーセッションへの参加

 2025/10/24(金)、米国特許商標庁(バージニア州アレクサンドリア)にて開催された第11回意匠五庁(ID5)会合のユーザーセッションに、JIPA意匠委員会の羽賀委員(富士通株式会社)、安藤委員(株式会社アシックス)の2名が参加しました。
 ID5会合は、世界の8割以上の意匠登録出願を扱う五庁(日本国特許庁(JPO)、米国特許商標庁(USPTO)、欧州連合知的財産庁(EUIPO)、中国国家知識産権局(CNIPA)、 韓国特許庁(KIPO))によって年2回開催されています。本会合は意匠五庁のみが参加する年次会合と、意匠五庁と各国ユーザーが参加するユーザーセッションの2部で構成されており、 ユーザーセッションは、今後の意匠保護に関する国際協力の強化、法制度と実務の国際調和、ユーザーの利便性の向上を目的として、ID5が取り組んでいる プロジェクトに関する質疑応答やユーザー団体からの意見発信が行われます。

ID5に参加したJPO、JPAA、JIPAメンバーの集合写真
(羽賀委員(左から4番目)、安藤委員(右から3番目))

 今回のID5会合ユーザーセッションでは「AIがもたらすデザイン創作の多様性」をテーマに、日本産業界(意匠委員会参加企業である株式会社アシックス、サントリー株式会社、本田技研工業株式会社、富士フイルム株式会社、富士通株式会社)におけるAIを活用した意匠実務上の最新事例や課題を伝え、さらには、各社が実践するAI活用・提供に伴う多角的な視点からあるべき意匠制度の未来像について意見を発表しました。

 具体的には、現状の課題である「意匠該当性」「創作者認定」「公知意匠の増加」に加え、「自律的AI特有の未知の課題」の発生に対する懸念を述べて、人間とAIの双方向の連携による“AI活用デザイン創作”の促進に向けた五庁自らのAI活用と、ID5イニシアティブのもと、ユーザー意見を十分に反映した国際的にハーモナイズされた意匠制度確立を要望しました。
 
 来年度のID5会合は、中国で開催予定です。JIPAとしては他国のユーザーと意見交換を実施すると共に、各業界団体とも連携を図り、ユーザーにとって有益な制度設計に資する提案を進めていきます。

羽賀委員
ユーザーセッションの様子

以上