■ 開催概要
2026年7月15日(水)、JIPA関西事務所およびZoomによるハイブリッド形式で、「2026年度 第2回 管理担当者向けプチ・フォーラム ~管理担当者の輪、広げませんか~」を開催しました。
本フォーラムは、知財管理担当者が企業や業種の垣根を越えて日頃の実務課題や運用ノウハウを共有し、相互に学び合うことを目的として昨年度からスタートした関西独自のイベントです。第1回開催後、「来年度もぜひ開催してほしい」「管理担当者同士で情報交換できる場は貴重である」といった多くの声が寄せられたことから、第2回の開催に至りました。
今回は昨年度を上回る60社84名が参加し、会場参加に加えてWeb参加者も交えたハイブリッド形式で開催しました。生成AIの影響で知財管理担当者を取り巻く環境が大きく変化する中、企業の枠を越えて実務課題や改善事例を共有できる貴重な機会となりました。
| 2026年度 | 第2回 管理担当者向けプチ・フォーラム ~管理担当者の輪、広げませんか~ |
|---|---|
| 開催日時 | 7月15日(水)13:30~17:00(懇親会17:30~19:30) |
| 開催形式 | ハイブリッド開催 |
| 場所 | 一般社団法人 日本知的財産協会 関西事務所(堂島アバンザ6階)/Zoom |
| 参加者 | プチ・フォーラム:84名・60社 (参加会員84名(会場68名・Web14名)、オブザーバー2名) 懇親会:42名(参加会員38名、オブザーバー2名、JIPA2名) |
■ グループディスカッション
「経理関係」「特許管理システムの運用」「特許事務所との関係」「管理業務全般の高度化」の4テーマ・11グループに分かれ、約2時間にわたり活発なグループディスカッションを実施しました。
参加者からは、「他社の運用方法を知ることができた」「同じ悩みを抱えている企業が多いことが分かり安心した」「自社へ持ち帰りたい事例が数多くあった」などの声が寄せられ、実務担当者同士だからこそできる率直な情報交換の場となりました。

■ 各テーマで活発な情報交換
経理関係
特許事務所などへの支払いや請求書チェックの効率化、予算管理等の経理業務全般に加え、職務発明制度における補償金・報奨金の支払方法や税務処理、退職者への支払対応などについて、各社の制度運用や実務上の工夫が紹介されました。制度そのものだけでなく、実際の運用に伴う課題や担当者の苦労についても率直な意見交換が行われました。
特許管理システム
特許管理システムについては、システム選定の考え方や各システムにおける運用方法、期限管理、権利維持判断、開発部門へのリマインド方法など、日常業務に直結するテーマが取り上げられました。また、入力チェックやデータ品質向上の工夫、分類情報の活用方法など、管理業務の高度化に向けた具体的な事例も共有されました。
特許事務所との関係
特許事務所との役割分担やコミュニケーション方法、依頼品質の向上、費用管理などについて意見交換が行われました。各社の工夫や課題を共有することで、より円滑な連携に向けたヒントが数多く紹介されました。
管理業務全般
業務の標準化や属人化の解消、生成AIの活用を含めたDX推進、各種データの活用方法など、知財管理業務全般の高度化・効率化について幅広い議論が行われました。
■ 生成AI活用が「導入」から「実践」へ
特に今年度は、生成AIに関する話題がほぼすべてのグループで取り上げられました。昨年度は「社内で利用できる環境にあるか」「導入しているか」といった導入状況の情報交換が中心でしたが、今回は「実際の業務でどのように活用しているか」「どの業務で効果があったか」など、実践的な内容へと大きく変化しました。
文書作成や要約、議事録作成、情報検索、データ整理、管理資料の作成など、各社における具体的な活用事例が紹介される一方、情報管理や社内ルール、利用範囲などについても活発な意見交換が行われました。生成AIが知財管理担当者にとって、日常業務を支える実務ツールとして定着し始めていることが強く感じられる内容となりました。

■ 総評
フォーラム関西実行委員長の下垣常務理事から、「補償金・報奨金制度や特許管理システムの運用、費用感などは、インターネットや生成AIでも情報を得ることはできる。しかし、実際の運用で直面する課題や担当者の工夫、苦労、さらには失敗事例を含めた”現場のリアル”は、このような場でしか共有することができない。そこに本プチ・フォーラムの大きな価値がある」と述べられました。
また、「生成AIについても、導入そのものを議論する段階から、実際の業務でいかに活用するかを考える段階へと移行していることを実感した。管理担当者同士が継続的につながり、お互いに相談し合えるネットワークを築くことは、JIPA関西にとって大きな財産となる。今後もJIPAのネットワークを活用しながら継続的な情報交換を行い、各社の知財管理業務のさらなる発展につなげていただきたい」と、参加者への期待を寄せられました。
■ 懇親会
プチ・フォーラム終了後には懇親会を開催し、吉田副理事長より乾杯のご挨拶をいただきました。吉田副理事長からは、「自身も管理業務に携わる立場として、他社の実務におけるリアルな話を聞くことができ、大変興味深く有意義であった」との感想が述べられました。懇親会では、グループディスカッションでは話しきれなかった内容についても活発な交流が行われ、参加者同士のネットワークをさらに深める貴重な機会となりました。


■ 第17回 JIPA知的財産フォーラム関西 開催のお知らせ
JIPA関西では、2026年11月20日(金)に「第17回 JIPA知的財産フォーラム関西」を開催いたします。
対象:関西部会所属の正会員・関西地区の賛助会員
日時:2026年11月20日(金)
時間:第1部(グループディスカッション)10:00~17:00
第2部(交流懇親会)17:15~19:30
会場:ホテル エルセラーン大阪 3F バンケットルーム
開催案内は9月上旬頃を予定しております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
